弊社では毎月1回「AXIS LAB」を社内で開催し、各自業務において身についたスキルやノウハウをプレゼンする機会があります。
目的は各々のスキルアップや情報交換はもちろん、セミナー発表やお客様へのリスティング運用報告に向けての「話すトレーニング」も兼ねています。
私は塾講師として働いていた時期がありますが、同じセリフ・同じ板書の授業でも、話し方・立ち振る舞い方一つで生徒は「分かりやすい授業」あるいは「分かりにくい授業」と判断します。
これはセミナー等でも通じる事で、人を惹きつける話し方ができないが為に、将来お客様となり得る相手を逃しているかもしれません。
そこで今回は、元塾講師である私が、人を惹きつける話し方ができる方法をポイントに絞ってご紹介致します。
人前で話す事に苦手意識のある方、セミナー講師担当の方、プレゼン力を高めたいと思っている営業担当の方は是非ご覧ください。
ポイント1「9割は聞き手に目線を」
セミナーや授業の目的は「あなた自身を売る」ことで、スライドや板書はただの道具です。
その道具がどんなに素晴らしくても、あなたに興味を持ってもらえなければ、誰でも良くなってしまいます。
少しでも聞き手に注目してもらい、「他の誰でもない、あなたにお願いしたい!」と思われるために、スライドではなく聞き手の方に目線を向けるようにしましょう。
ポイント2「口よりも動かすのは手や体」
右利きという設定でお話します。
右手にはマイク等を持つと思いますが、左手が垂れたままではとても格好が悪く、終始動かないのはただのスピーカーと同じです。
ポイント1と通じますが、あくまで商品はあなた自身です。
人間は動いているものに注目します。
空いている左手を聞き手に向けたり、動かしたり、あるいは歩いてみたりしながら、少しでも聞き手の目線を自分へ向けましょう。
もちろん、目線は聞き手に向けることも忘れないで下さい。
前に立つ格好ひとつで、聞き手に与える印象がかなり違います。
ポイント3「ギャップを感じるセリフで注目させる」
これは聞き手を「ハッとさせる言葉」のことです。
例えば授業では「夏休みは勉強しろ!」とは言いません。
当たり前で、何度も耳にしてきたであろうセリフですから子供の心に全く響きません。
その代わりに「夏休みは思い切り遊ぼう!」と言います。
そこから「全力で遊べない子が、全力で勉強はできない」という話にもっていくのです。
ギャップで子供の心をつかんでから、重要な話を聞かせるテクニックです。
ポイント4「キーワードを決め多用する」
あなたが100「伝えた」からと言って、聞き手に100「伝わる」ことはほぼありません。
さらに人間は聞いたことの9割は忘れると言われています。
少しでも記憶に残るセミナーをするために、予め内容を一言で表す言葉・あなたが伝えたい言葉をいくつかピックアップしておき、それを多用しましょう。
話の軸がブレないという利点もあります。
セミナー後、聞き手に「今日何が分かったか」と尋ねたとき、そのキーワードが出れば成功です。
ポイント5「クスッとさせる・ホッとさせる」
淡々とした話を聞き続けるのはストレスを感じるもの。
そこで10分に1回、10秒ほど笑いや緊張をほぐす話を取り入れることをお勧めします。
「ペットの猫が3万円のマウスパットを引っかいた」や「最近太って机にお腹のお肉が乗っちゃう」など少し脱線してもいいと思います。
目的は「話を聞かせる」「緊張をほぐす」「あなたに親近感を湧かせる」等があります。
ただし、ポイント5は時と場合によるのでご注意ください。
最後に
いかがでしたか?話す内容も大切ですが、それ以上に話し方が大切です。
上記のポイントを習得できれば、話すスキルが格段に上がると思います。是非実践してみて下さい。