こんにちは、深尾です。
Googleアナリティクスを導入してまず初めにやるべきことは、ウェブサイトの成果の計測設定を行うことです。今日はGoogle アナリティクスの目標設定について説明していきます。
【目標とは】
「目標」とは、ウェブサイトの目的に沿ったゴールのことです。例えば、ブランドバッグ通販のウェブサイトであれば「商品の購入」が目標になり、保険会社のサイトであれば「資料請求」が目標になります。
【ウェブサイトの目的】
ウェブサイトには大きく分けて3つの目的があります。
1つ目は「商品販売」です。ウェブサイトを通して自社の商品やサービスを購入してもらうことが目的です。
2つ目は「採用」です。ウェブサイトに訪れたユーザーに問い合わせをしてもらうことが目的です。
3つ目は「ブランディング」です。ウェブサイトで企業価値を高め、ユーザーからの信頼や愛着を獲得することが目的です。
【ウェブサイトの目的ごとの目標設定とその評価指標】
ウェブサイトの目的を理解した上で、それらに沿った具体的な目標設定とその評価指標を定めます。
例えば、
・商品販売 = ユーザーの購入完了ページへの到達
・採用 = ユーザーのお問い合わせページへの到達
・ブランディング = 特定のページの滞在時間や読了率
という感じです。
【目標到達プロセスとは】
目標到達プロセスとは「サイトにアクセスしたユーザーが目標を達成するまでにたどる経路」です(Google公式ページより)。これを指定することで、ユーザーがどこからその経路に入り、どこで離脱したのかを知ることができます。
ブランドバッグの通販サイトの例を見てイメージしてみましょう。
カートに商品を入れてから支払い完了に至るまでにいくつかステップがありますね。これらの各ステップを目標到達プロセスに設定します。
各ステップでのユーザーの動きを記録することで、どこでユーザーが離脱しやすいのかが分かります。「お客様情報の入力」のページで離脱が多いことが分かれば、入力フォームの改善をすることで離脱を減らすことができます。
また、目標到達プロセスは、目標を達成するユーザーが少ない場合にも役立ちます。目標を達成するユーザーが少ないと、購買意欲のあるユーザーのデータも少なくなってしまいます。ショッピングカートに至ったユーザーのデータを得ることで、購買意欲のあるユーザーのデータ量を増やすことができます。データの量が増えると、サイト内の改善点を知るための精度の高いデータを得ることができます。
【設定方法の解説】
それでは、目標の設定方法を順番に見ていきましょう。今回はECサイトで「お支払い完了画面」に到達することを目標として設定していきます。
1)「管理」タブの「ビュー」の項目内の「すべてのウェブサイトのデータ」を押し、「新しいビューを作成」をクリックしてください。
※「すべてのウェブサイトのデータ」は使わずに、新しいビューを作ります。これにより、何も手を付けない生のデータを残しておくことができます。
2)「レポートビューの名前」に、自分が分かりやすい名前を付け、タイムゾーンを日本に設定してください。「ビューを作成」を押して、ビューの作成は完了です。
3)続いて、目標の設定に進みます。「管理」画面に戻り、先ほど作成したビューを選択して、「目標」をクリックしてください。
4)「新しい目標」をクリックしてください。
5)画面下部の「カスタム」を選択して、「続行」をクリックしてください。
6)目標の名前を入力して、「到達ページ」を選択してください。「続行」をクリックしてください。
7)「到達ページ」に目標ページのURLを入力します。
・URLはご自身のサイトの目標ページのURLを入力して下さい。
・www.example.com/thankyou.html であれば、/thankyou.htmlの部分だけを入力して下さい。
8)「目標到達プロセス」をオンにして、目標到達プロセスの名前とそのURLを入力します。
・ここでは簡単に、ショッピングカートと確認画面のみを設定します。
・「必須」を「はい」を選択してください。
9)保存を押したら目標設定は完了です。
【レポート上での見方】
設定した目標をGoogleアナリティクスのレポートで実際に見てみましょう。レポートの画面上部の「セグメント」で、「コンバージョンに至ったユーザー」と「コンバージョンに至らなかったユーザー」を選んでください。
すると、目標を達成したユーザーとしなかったユーザーの情報を比べることができます。
目標到達プロセスは、レポート画面の左下部の「コンバージョン」から「目標」へ、さらに「目標到達プロセス」に進みます。
今回作成した目標とは異なりますが、このような画面になります。
目標到達プロセスにどこから来て、どこで離脱して、どれだけ目標を達成したかを見ることができます。
【まとめ】
今回のブログで紹介したURLを指定する目標以外にも、訪問の滞在時間、何ページ見たか、ファイルをダウンロードしたかどうか、など様々な目標を設定できます。まずはご自身のウェブサイトの目的を理解し、それに沿った目標を設定することが大切です。正しい目標設定で得たデータをもとに、ウェブサイトの改善をしましょう。