弊社では、楽天、Yahoo!などでECサイトを運用しており、商品の撮影や写真加工もしております。
ECサイトで使う商品写真をphotoshopでレタッチする4つの手順で写真を簡単に加工をする方法を紹介しました。
その時に背景を白にすると、どの商品とでも相性が良いと書きましたが、さらに背景を加えたり工夫をすると競合と差別化が出来て、ユーザーに見てもらいやすくなります。
実際にこちらの商品は、なかなか購入に結び付かない商品でした。背景を加えた商品写真に変更したら、購入に結び付きました。
商品画像の背景が変わったことが直接的な要因かは定かではありませんが、一理あるでしょう。
そこで今回は、商品写真の背景の抜き方とその活用方法をご紹介させていただきます。また、応用編として人物写真の背景の抜き方のポイントも一緒にご紹介させていただきます。
※Photoshop CS6の画面を使ってご説明させていただきます。
選択ツールで境界線の調整
編集したい画像をPhotoshopへ表示させます。レイヤーを見たときに、背景になっていますので、鍵ボタンをダブルクリックして、新規レイヤーを作成します。尚、Photoshop CCの場合は、鍵マークをダブルクリックするだけで、鍵を外すことが出来ます。

Photoshopの選択ツールにはいくつか種類がありますが、まずはクイック選択ツールを使用していきます。
クイック選択ツールの特徴としては、画像の上をブラシでなぞるだけで選択範囲を自動的に作成する機能となっております。
続いて、下記画像のようにブラシのサイズをブラシピッカーをクリックして、選択範囲の大きさを変更していきます。

選択範囲が足りないときや、選択をしたくない箇所も選択した場合は、「+」で選択範囲の追加「-」で選択範囲から一部削除することが出来ます。
細かい箇所は選択をすることが困難になってきますので、商品画像を拡大させると選択しやすくなります。また、なげなわツールや多角形選択ツールも駆使するとさらに綺麗に選択できます。
商品の選択が出来たら選択範囲の反転を行います。選択範囲の反転をしないと背景だけがが残り、商品だけ切り取られてしまいます。
今回は商品を残して背景を削除するので、「選択範囲」→「選択範囲を反転」で選択範囲を反転させます。反転後、バックスペースキーを押すと背景が切り取られます。

背景が切り取られて透明になっている箇所は、グレーと白の格子で表示されます。
背景と組み合わせる方法
背景にしたい画像をPhotoshop上で開けます。開けた背景上に、先程背景を抜いた画像をファイル」→「配置」で配置させます。
大きさなど大まかな配置が決まれば、赤で囲ってある○をクリックすれば背景の上に商品写真が配置できます。
また、他の商品を加えたり、ロゴマークも挿入すると、カテゴリーページに案内できるバナーもこのように作成することができます。カテゴリーバナーがあるとどのようなブランドカテゴリーを見ているのか、またブランドのイメージを伝えることが出来ます。
応用編 人物画像の背景抜き
左の人物を切り抜いて、右の背景画像に組み込みます。

人物画像の背景を抜くときに、一番苦戦するポイントは髪の毛だと思います。応用編では髪の毛の選択の方法です。しかし、髪の毛も簡単に選択をすることが可能です。先程のようにクイック選択ツールで全身を選択します。この時に髪の毛は細かく選択しなくても大丈夫です。選択ができたら「境界線を調整…」をクリックします。

①調整ダイアログの「表示▼」をクリック、表示モード「白黒」を選択
②コントロールパネルの「半径調整ツール」を選択、表示モード「レイヤーを表示」を選択後髪の毛の境界線上をなぞる。
③調整ダイアログの「表示▼」をクリック、表示モード「白黒」を選択

選択されている箇所が白く表示されています。①と③を比較すると髪の毛先まで選択されていることが分かります。後は同じように、選択範囲の反転をして、背景と組み合わせます。

上記のように、背景を変更することによって、この鞄を使うシーンをユーザーに想像させることができます。
まとめ
実物を見ることが出来ないネットショップでは、いかに綺麗に商品写真を見せるか、シーンを想像させることが大事になってきますので、今回の背景を変更して、より商品が良く見えるように試してみてはいかがでしょうか。
他にも画像加工の方法を紹介していますので、よろしければご覧ください。
参照:photoshopで背景を切り抜き、背景を透明(透過)にする方法
参照:Photoshopで写り込んで欲しくない人や不要な物を消す方法
参照:ECサイトで使う商品写真をphotoshopでレタッチする4つの手順
参照:Photoshopの使い方:部分的に色を置き換える方法
