今やWeb集客の主流な方法になりつつあるリスティング広告。
すぐに始められるというのが魅力の一つですよね。
しかし、その時に悩ましいのが「広告代理店に委託するか」「インハウス化(自社運用)するか」という点です。
リスティングの広告費は決して安い金額ではなく、特に中小企業にとって広告費の捻出は死活問題でもあります。
代理店に委託すれば手数料を支払う必要がありますし、自社で運用すれば広告費以外は必要ありませんが、「成果が出るか」というとまた別の話。人件費などのコストも当然ながら発生します。
弊社の立場上「是非ウチで代行しますよ!」なんて言いたくなりますが、今回そこは置いておき、純粋に我々が思う「広告代理店に委託するか」「インハウス化するか」についてそれぞれ対比しながら特徴を6つの観点からご紹介していきたいと思います。
もしどちらかで迷われているようでしたら、ご参考にして頂ければ幸いです。
成果の出やすさ
リスティング広告は、片手間で中途半端に運用していれば成果は出ません。
成果をしっかり出すためには、事前の競合調査・市場調査、マーケティング戦略構築、出稿キーワードの精査、魅力的な広告文の作成、運用開始後のPDCAサイクルの回転など、どれも欠かせない作業が必要になります。
広告代理店はその点のプロですので、「成果の出やすさ」という観点では、広告代理店に任せた方が良いと考えます。
またリスティング広告の運用スタイルやトレンドは時代によって変化しており、最新の情報をキャッチするアンテナも必要。それが出来るのも代理店の強みです。
費用
ここで言う「費用」とは、Yahoo!やGoogleに支払う広告掲載料のことを指します。
広告代理店にリスティング運用を委託する場合、広告掲載料に加え、その「広告運用手数料」を支払うのが一般的です。
手数料は広告費の20%としている代理店が多いので、仮に広告費が30万円なら手数料は6万円、すなわち代理店に支払う金額は36万円となります。
しかし、インハウスで運用する場合はもちろん「広告運用手数料」は必要ありませんから、「費用」を出来るだけ抑えたい場合は自社で運用した方が良いと考えます。
運用コスト
先述したように、リスティング広告運用は片手間で出来るものではありません。
自社で運用する場合、人件費や運用スキルアップのための時間投資などが必要になります。
それらをまとめて「運用コスト」と本ブログでは呼ぶようにしますが、広告代理店に委託すれば運用コストは必要ありません。本来の自社業務に集中することができます。
しかし、実際には本来の業務もありますから、社内でリソースを割くのが難しいという企業様も多くいらっしゃるのが現状です。
データ・ナレッジの蓄積
代理店に委託する場合、作成した広告アカウントの所有権は代理店に帰属する場合が多いです。
これはノウハウを売りにしているからです。
したがって、もし代理店と契約終了となった場合、アカウント内に蓄積されたデータは代理店のものになります。
しかし、リスティング運用をインハウス化する場合は自社で広告アカウントを所持することになります。
たとえ広告運用を止めてしまったとしても、データ自体は残り続けるというメリットがあります。
運用内容の透明性
こちらも④で述べた事情に関係しますが、広告代理店に運用を委託する場合、広告アカウント自体は非公開になる場合が多いです。
したがって、広告アカウントの詳細なパフォーマンスや細かな施策内容を隅から隅まで知ることは難しいです。
もちろん定期的に発行されるレポートや、打ち合わせの場にて、数値結果やある程度の施策内容は共有されるかと思います。
したがって、広告の状況について隅々まで事細かく面倒を見たい方には、広告代理店に委託する選択は不向きかなと感じます。
とは言え、代理店はリスティング運用のプロであり、日々成果をアップさせるよう施策などを行っているはずです。
なので、ある程度は任せるという姿勢も必要かもしれません。
契約面のリスクの有無
代理店に広告運用を委託する際には、最低契約期間というものを設けている代理店が多いかと思います。
例えば契約書に「半年間は最低でもウチで運用して下さいね」という内容があった場合、成果が全く出ない場合でも、半年間は運用を行う必要があります。
一方でインハウス化する場合は、「広告を止めよう」と思った瞬間に止められます。
したがって代理店に委託する場合は、長期的な目線でまとまった予算を用意する必要がある、ということも言えます。
まとめ
ここまで述べてきた内容を、分かりやすく表にまとめました。◯をつけた方が「良い」という意味です。
一見インハウスが良さそうに見えますが、「成果が出るかどうか」は最も重要な項目であり、インハウスで成果が出るかはまた別の話です。
両者それぞれの特徴を把握した上で、最終的には社内で決定して頂ければと思います。
