ECサイトを運営するに辺り、ユーザーに長くECサイトへ滞在してもらいたいと思っているのではないでしょうか。
長く滞在してもらうメリットとしては、より多くの商品を見せることができ、成約に繋げられる点です。
今回は、ECサイトを管理している方に向けて、少しでもユーザーが自然と長く滞在できるような、商品の見せ方について紹介させていただきます。
はじめに
まず、下記の【A】と【B】のECサイトをご覧下さい。違いは商品の角度です。
【A】と【B】どちらのECサイトがスムーズに商品を見ることができるでしょうか?
【A】正面
【B】右斜め
個人差はあると思いますが、【A】の方がスムーズに商品を見ることができたと思います。
それは一体どうしてでしょうか、行動主義心理学を基に説明させていただきます。
行動主義心理学とは?
そもそも行動主義心理学とは、心理学のひとつであり、人の意識や認知など、行動を計測して表したものです。
どれだけ綺麗で、時間をかけて作ったECサイトだとしてもユーザーがECサイトに、飽きずにより長く留まらなければ成約には繋がりません。
そこで、行動主義心理学の一部を知っているだけでも、滞在時間が増えて成約に繋がり、売上を上げることができます。今回は行動主義心理学の中でもアイトラッキングを取り上げます。
アイトラッキング
アイトラッキングは、人の目の動きを記録して分析する手法のことです。
これにより、Webサイトを見ているユーザーの視線が、どのように動いているのかを科学的に分析して導かれたのが、Fの法則やZの法則です。
下記の画像のピンク色の矢印が人の目の動きになります。
【Fの法則】
【Zの法則】
Zの法則は、ECサイト上にZが書かれていますが、主に新聞やチラシといった媒体のときの視線移動となります。
このように視線がFのように動くため、その動線上にコンテンツや商品写真を配置すると良いでしょう。
商品写真の見せ方
FやZの法則から、最初に比較したECサイトの【A】と【B】は、なぜ【A】の方がスムーズに見えたのか、ご理解いただけましたでしょうか。
一見【B】でも良いように見えますが、Fの法則上に商品を配置しても商品が右を向いていると、財布を順番に見る度、視線を1つ1つ財布に戻してはないでしょうか。
1つの商品に対して見る時間が増えて、滞在時間も増えて良いと思うかもしれません。しかし、たくさんある商品の中で商品詳細ページにすら進まずに、他のWebサイトへ移っては本末転倒です。
【A】のように商品写真を正面であったり、下記の【C】のように、商品を左斜めにしても流れるように商品が見れるので無意識に見やすくなります。
視線をずらすことなくスムーズにたくさんの商品を見てもらえて、欲しい商品に辿り着くのではないでしょうか。例えば、Amazonの商品写真も正面か左斜めの写真が多いです。
【C】左斜め
まとめ
ECサイトにユーザーの滞在時間を増やして、売上を上げるためにも、行動主義心理学が関わっています。
ユーザーは何気なくECサイトを見ていますが、FやZの法則に基づいて商品の見せ方を正面や左斜めに変えるとスムーズに商品見てもらえます。試してみてはいかがでしょうか。
