物販サイトでは一度の撮影で大量の写真を撮影します。
サイトに掲載するために画像加工を施すワケですが、クオリティーもさることながらスピードも重要なポイントになります。
画像が用意できなければ、販売開始の遅延に直結するので、クオリティーを保ちつつ一秒でも早く納品する事が理想です。
1枚あたり10秒の時短でも…
200枚×10秒=2,000秒
→33.3分の時短
一通りの手順さえ覚えてしまえばphotoshopの初心者でもサクサク仕様通りに規定の画像が作れるはずです。
そこで今回はPhotoshopの初心者向けに、商品画像加工をする際の私が使っている時間テクをご紹介します。
- ポイント1 テンプレートを作成しておく
- ポイント2 アクションの活用
- ポイント3 加工はスマートフィルタで
- まとめ よく使うショートカット・登録しているアクション
今回は第1回目としてポイント1のテンプレートをベースとして、編集環境を整えつつ作業して行きます。
物販サイトであれば、楽天やyahoo!ショッピングなどの登録画像の規定に沿った、テンプレートとなるpsdファイルをあらかじめ作成しておきます。
これはアスペクト比(縦横の比率)や解像度などをキープしつつ、誰が作っても同じクオリティで作成する事ができるので、スピードUPだけでなく、クオリティの担保も実現できます。
レイアウトの目安として、ガイドを引き、ロックしておきます。
既定の画像サイズと解像度でアートボードを作成します。
目安として、完成画像を1枚配置し、ロックをかけておくといいでしょう。
正面・側面・背面など、一つの商品で複数のショットを同時に登録する必要がある場合は、分かり易いように、一つのグループにしておきます。
今回はグループ名をサンプルとしておきます。
また、この時、アートボードの外に、仕様をメモっておくと他のメンバーなどに加工をお願いする際に仕様の伝達漏れを防ぐことができます。
テンプレートが準備できたら、じゃんじゃん撮影画像を配置していきます。
後程拡大する事を想定して、配置と同時にスマートオブジェクトに変換するようにPhotoshopの環境設定をしておきます。
環境を自分の使いやすいように整えておくのも時短のポイントです。
メニューバー>Photoshop CC>環境設定>一般
「配置時にスマートオブジェクトを常に作成」にチェックを入れておきます。
また、「画像をサイズ変更して配置」にチェックを入れておくと、配置時にアートボード上に収まるように縮小して中央配置するようになります。
後から現物の色確認を行うので、色調補正や映り込みの除去などの変更がきく様、再加工・修正に強いデータ作りをすることも重要です。
色味の調整などをする場合は、調整レイヤーで行うようにします。
加工する画像を複数選択し、テンプレートのアートボード内にドラック&ドロップします。
取りっぱなしの元画像は解像度が高く、Photoshopのレスポンスに時間がかかる事があるので、この作業は10~20枚程度に分けて行います。
納品時のファイル名の命名などは大量に加工画像がある場合や似たような商品が複数ある場合ほど見分けがつかなかったりして混乱しやすいので、一定数で区切って作業したほうがスムーズにいきます。
レイアウトは後から調整するので、このステップですべての画像をテンプレートに配置していきます。
次にレイアウトの調整をします。
この時、画面を広く見渡せるよう、拡大倍率を変更します。
<ショートカット>
Option+マウスを上にスクロールで拡大
Option+マウスを下にスクロールで縮小
撮影環境が同じショットの場合は、レイヤーを複数選択した上で拡大・縮小をします。
<ショートカット>
Option+t
メニューバーのプロパティ入力をドラッグして整数を入力するか、「↑」キー押下もしくは「↓」キー押下で微妙な拡大縮小ができます。
被写体が同じようなサイズのものなら、拡大率などをアクション化しておくとさらに時短が可能です。
レイアウトが確定したら、次のステップです。
次はアクションとショートカットを駆使して、画像補正をして行きます。
→次回 ポイント2 アクションを駆使する
