SEM(検索エンジンマーケティング)において重要な2つの集客経路である『リスティング広告』と『SEO』。これら2つの施策における取りかかる順番についてお伝えします。
みなさんがホームページを立ち上げてから次にするべきこと、それは作ったホームページへの人集めですよね。そのために考えられる代表的な施策に、今回お伝えするリスティング広告とSEOがあります。
これら2つの集客方法では、どちらから先に取り組むべきでしょうか。または同時に行った方が良いのでしょうか。
結論から言うと、ほとんどの場合にて「リスティング広告から始めることが理にかなっている」と考えています。その理由を説明する前に、まずはSEOとリスティング広告の特徴についておさらいしましょう。
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リスティング広告 |
SEO |
上位表示までの早さ |
当日には表示される |
3か月以上は必要 |
網羅できるキーワードの幅 |
非常に幅広い |
数個のキーワード |
必要なお金 |
クリック課金 |
無料 |
**SEOに関しては狙うキーワードによっては上位表示までに必要な時間は一概に言えないですし、クリックされてもお金はかからないとはいえ、上位表示の施策のためにコストは発生します。**
詳しい方にはつっこみどころがあるかと思いますが、およそこの表の通りだと思います。つまりSEOとリスティング広告の特徴をざっくりと言ってしまえば、
- リスティング広告はアクセスを集めることの出来るキーワードの数が多い上に、すぐに集めることができるけれど、クリック毎に費用が発生する。
- SEOは上位表示してアクセスを集めるまでに時間が必要だし、上位表示できるキーワードの数にも限りがあるけど、クリックされても費用は発生しない。
と言うことができます。
リスティング広告とSEOのイメージを魚釣りに例えて話す事があり、あまり良い例えではないかもしれませんが、両者の全体像を掴むキッカケになるかと思うので紹介しておきます。
リスティング広告 |
SEO |

大きな海においてどのあたりに魚がいるのか当たりをつける。
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魚がいる場所を把握したらピンポイントで1本釣りをする。
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画像はこちらのサイトから引用させていただきました。
http://www.jf-miyazakishi.jp/fishes/04_skipjack_tuna.html#tabContents1
http://www.suisan.n-nourin.jp/oh/nfish/gyoho/gyoho.html
このようにリスティング広告は面をとっていくイメージで、広い海の中でどのあたりに魚群があるのか、とりあえずデカイ網を広げて検索市場の広い面にガバっと出稿して当たりをつける、テストマーケティングといった感覚です。
そして、ひとたび美味しい魚が居る場所が分かったら、次のステップとしてSEOを通して自然検索結果からもピンポイントでガンガン一本釣りする感覚。
ここで話しを戻すと、まずはリスティング広告で狙っている市場の面を広く取っていく。
この時に費用対効果の良いキーワードもあれば、悪いキーワードもあるでしょう。この段階ではまずはどういったキーワード、どういった訴求が成果につながりやすいのかが見えてくれば上出来です。
そして、このように事業成果につながるキーワードやホームページの訴求方法などがリスティング広告により見えてきたら、SEOを通してさらにピンポイントで集客を強化する感覚です。
SEOからのアクセスには課金はされないので費用対効果という点では優れています。
しかし狙ったキーワードにて自然検索結果にて上位表示するためには時間がかかるため、上位表示すれば成果につながりそうといったイメージだけで、当てずっぽうに色々なキーワードで上位表示を試みるのは効率が良いとは言えません。
まずはリスティング広告を使って費用対効果の良いキーワードを見つけ出し(リスティング広告は出しつつも)上位表示できれば成果につながるとわかっているキーワードにで、確実にSEOを行う。
こうすれば、リスティング広告からも成果が発生しつづけ、さらにSEOからも成果が積みあがるので、理想的な集客経路になると言えます。
このような流れを意識し、ホームページの作成後まずはリスティング広告を使いどんどんPDCAサイクルを回して行く。そしてその中で事業に貢献するキーワードを見つけたら、SEOで更に補強するという流れをオススメしています。
