「サジェスト機能」とは、検索エンジンの検索ボックスにワードを入れた際、その下に自動で開く検索補助機能のことです。
ユーザーにとって便利な機能であり、皆さんも一度は目にしたことがあるかと思います。正式には、
Yahoo!・・・入力補助機能
Google・・・サジェスト機能
と言います。(以下、統一してサジェスト機能と言います)
もし、下図のようにサジェストワードが表示されていたらどうでしょうか。
これはWeb上の風評被害の一つで、サジェストにネガティブなワード(以下、風評ワードと言います)が表示されてしまっている例になります。
もし過去に不祥事を起こしたのであればやむを得ないでしょう。
社内体制を内部から見直し、信頼を再び構築し、風評ワードが自然と消えるのを待つ他ありません。
しかしそのような事実はなく、明らかに誹謗中傷の内容であるならば、〇〇商事さんにとって不利益なもの以外何物でもありません。
今やお取引先・お客様・就活生が、Web上で会社名を検索するのは当たり前の時代です。
もしサジェストに風評ワードが出てしまっていると、ネガティブな先入観を持たれてしまい、売上や営業、採用などに悪影響をもたらす可能性があります。
実はこのサジェストにおける風評ワードは、対策すれば非表示化することが可能です。
そこで今回は、サジェストの風評被害でお困りの方向けに、対策する前に知っておくべき事についてご紹介します。
もちろん風評被害が出ていないという方も、万が一風評被害が発生した場合に焦らず対応できるよう、知っておいて損はありません。
サジェスト対策の前提の考え方
風評自体を無くすものではないこと
サジェスト対策は、あくまで風評ワードを非表示化し見えなくするだけであり、風評自体を無くす対策ではありません。
根本から風評を改善するには、社内体制を見直し、自然と風評ワードが消えるのを待つ他ありません。
ただし、事実無根であれば対策はすべきだと考えます。
非表示化しても、また出現する可能性があること
サジェスト機能はYahoo!やGoogleが管理しています。
検索エンジン側のシステム変更によって、一旦非表示化に成功した風評ワードも再出現する場合があります。
したがって、継続的な対策が必要になります。
Yahoo!サジェストとGoogleサジェストの違い
Yahoo!、Googleともに「ユーザーによく参照されているキーワード」をサジェストワードとして選ぶという仕組みは共通のようです。
しかし、同じ検索語句でも、表示されるサジェストワードには両者で若干違いがあります。
これは両者のアルゴリズムが異なるためです。
この章では、両検索エンジンにおける特徴の違いをご説明します。
というのも、アルゴリズムが異なるため、Yahoo!とGoogleで対策料金や非表示化まで要する期間なども異なってくるからです。
Yahoo!サジェスト
Yahoo!サジェストの最大の特徴は、毎日更新される点です。
トレンドがいち早く反映されるため、風評被害が発生しやすいです。
ただし、同時に風評ワードの非表示化も比較的早いです。
最短で1週間ほどで非表示化に成功することも多いです。
Googleサジェスト
Googleサジェストの特徴は、パーソナライズ化するという点です。
ユーザーの検索履歴、検索している地域、使用言語を参照するため、地域ごと、端末ごとでサジェストが若干異なります。
更新頻度は1ヶ月に2回程度ですので、非表示化までは最低でも2週間要することが多いです。
サジェスト対策の方法3つ
もしサジェストに風評ワードが出てしまった場合、どのように非表示化すれば良いのでしょうか?それは大きく3つの手法が存在します。
検索エンジンに申請する方法
Googleのヘルプページから、直接検索エンジンに申請を行い、削除してもらう方法です。
個人でも手軽にできますが、法を侵しているなどのことが無い限り、検索エンジンはほとんど動いてくれないと言われています。
恐らく現実的な方法ではありません。
弁護士を介して削除する方法
弁護士に「誹謗中傷は事実か虚偽か」「誹謗中傷によってどんな被害を被っているのか」などを調査してもらった上で、法に則って削除してもらう方法になります。
しかし金額が高額になりがちで、相談ベースでも料金が発生したり、着手した地点で大きな金額を支払ったりすることになります。
したがって、実際に成果にコミットしなかった場合、大きな損失だけ残るリスクもあります。
風評被害対策会社に依頼する方法
風評被害対策を専門としている会社がありますので、そちらに依頼して非表示化する方法です。
こちらが弊社の立ち位置でもあります。
高確率で、最短数週間で非表示化が可能ですが、継続的に費用が発生します。
かつ、あくまで非表示化するだけなので、対策を止めてしまうと再度出現する可能性もあります。
サジェスト対策の費用
ここでは、弊社にて対策を行った場合の料金についてご説明します。
先述した通り、Yahoo!とGoogleで特徴が異なりますので、対策料金も異なります。
また、対策するキーワードの難易度に応じて金額が変わりますので、下記の料金はあくまで参考になります。
詳しくはお問い合わせ下さい。
Yahoo!サジェスト
費用・・・月額5万円
非表示化までの期間・・・1~2週間程度
成功率・・・97%
Googleサジェスト
費用・・・月額6.5万円
非表示化までの期間・・・1ヶ月~3ヶ月程度
成功率・・・88%
以上まで述べてきたことを、分かりやすく表にまとめました。
サジェスト対策による改善事例
Yahoo!にて身に覚えのない風評被害が発生していたため、サジェスト対策を行った事例があります。
Googleアナリティクスを用い、非表示化に成功した日の前後30日間における、サイト内のユーザー行動の差を分析したところ、以下のような変化がありました。
こちらはYahoo!経由でアクセスしてきたユーザーに絞ったデータになります。
同条件でGoogleも算出しましたが、特に変化がありませんでしたので、サジェスト対策による効果だと考えて良いかと思います。
最後に
風評被害対策は、あくまでネガティブな要素を無くすだけの施策になります。
したがって、上記の例のように改善が見られた場合もあれば、対策前後で変化がデータ上に現れなかった場合もあります。
逆に言えば、風評被害が出ているからと言って、売上や営業にダイレクトにダメージを感じない場合も多いです。
事実、「サジェストに変なワードが出ているのが気持ち的に嫌だから」という理由で対策する企業も少なくありません。
もしサジェストの風評被害でお困りのようでしたら、お気軽にご相談ください。
