今日は弊社の中で、もっとも成果が出ているYDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)について解説します。
ご存知の通り、YDNはYahoo!ニュースやヤフオク!などヤフーJAPANのコンテンツページの他、様々な提携サイトのコンテンツページに広告が表示されます。
ニーズが顕在化した見込み客にアプローチする検索広告と違って、YDNはニーズが顕在化していない大勢の見込み客にアプローチでき、見込めるアクセス数は検索広告の軽く10倍以上の規模があります。
以下は今年の3月から集客のお手伝いを始めさせてもらっている、あるクライアントの事例です。
スポンサードサーチの結果:3月1日~31日
クリック数:454 コンバージョン数:20件 CPA:1,287円
YDNの成果:結果:3月1日~31日
クリック数:10,009 コンバージョン数:280件 CPA:1,748円
スポンサードサーチだけでは月間20件程度のコンバージョンに留まり、満足のいく集客が出来ずにいましたが、YDNを活用したことで一気に10倍以上の成果を出すことができるようになりました。
YDNはアクセス数や売上を激増させる可能性を秘めた広告媒体です。
YDNの特徴や効果的な使い方について紹介していきますので、検索広告で頭打ちになっている、有効な集客媒体を探しているならぜひ読んでみてください。
YDNで成果が出やすい代表的な3つの配信方式
YDNは複数の配信方式がありますが、あなたが初めてYDNを利用するなら成果が出やすい次の3つの配信方式から始めることをお勧めします。
- インタレストマッチ
- サーチターゲティング
- サイトリターゲティング
これらの配信方式はどれも成果が出やすい方式です。
それぞれ仕組みが違い、集まる見込み客(コンバージョン率やアクセス数)が変わってくるので、それぞれの配信方式と集まる見込み客の特徴をまとめてみした。
インタレストマッチ
インタレストマッチは広告文に含まれるキーワードの内容と見込み客の興味関心をマッチングさせ、広告表示する見込み客を決める配信方式です。
つまり広告の内容に興味関心がある“人”を目掛けて広告を配信する配信方式です。
たとえば以下のような広告を用意した場合、
システムがこちらの広告に含まれる「にきび」「コスメ」「肌荒れ」「化粧水」などのキーワードを読み取って、そのキーワードに関連する内容に興味・関心がある見込み客に広告配信するという仕組みです。
ですから、広告の文面が変われば配信するユーザーが変わってきます。
広告文に含まれるキーワードの違いにより、集まる見込み客が変わるのでアクセス数やクリック率、コンバージョン率などの数値は大きく変わります。
色々なキーワードを含む広告パターンを試しながら、コンバージョン数増加、アクセス数増加、表示回数増加など、あなたが望む成果を達成できる広告訴求を探していくことがインタレストマッチ攻略のカギです。
こちらの広告の作り方については、話し始めると長くなるので別の機会に触れたいと思います。
サーチターゲティング
サーチターゲティングは、ユーザーがYahoo! JAPANで検索したキーワードを蓄積し、そのユーザーがYahoo!ニュースやYahoo!知恵袋など、YDNの配信ページを見ている際に広告を配信する配信方式です。
つまり、こちらが指定したキーワードを過去に検索した“人”を目掛けて広告を配信する配信方式です。
よって、どのようなキーワードを過去に検索したユーザーにアプローチするかといった、「キーワードの選定」が成否の鍵を握るわけです。
このキーワードの選定についても、これだけで1記事できる内容なので、別の記事で解説したいと思っています。
※出典:Yahoo!プロモーション広告公式ラーニングポータル
サイトリターゲティング
こちらは、過去に自分のサイトを訪問したことのあるユーザーがYahoo!ニュースやYahoo!知恵袋など、YDNの配信ページを見ている際に広告を配信する配信方式です。
サイトリターゲティングを使うと、サイトに来たけど何らかの理由で申込をしなかった人を追いかけ、再訪を促し成果につなげることができます。
ほとんどの業種において成果が出やすい配信方式ですが、闇雲に追跡しても効果は半減します。
追跡期間を「訪問後3日、5日、10日、30日、60日、90日」などと分けて、成約率(ユーザのモチベーション、購買意欲)を見ながら、クリック単価を調整するなどの工夫が必要です。
以上、3つの配信方式をお伝えしましたが、まとめると
- インタレストマッチ…広告の内容に興味関心がある“人”に広告配信する方式
- サーチターゲティング…過去にあるキーワードで検索した“人”に広告配信する方式
- サイトリターゲティング…過去にサイトに訪れた“人”に広告配信する方式
と言ったように、“人”に対して配信するのがYDNの特徴です。
大切になるのは見込み客を知ること
人に対して配信するので次のような理解を深める事はとても大切です。
集めたい見込み客が、
- 普段どんなことに興味や関心があるのか?
- 普段どんなサイトをよく見ているのか?
- 普段どんなキーワードを検索しているのか?
このようなリサーチは一朝一夕で出来るものではありません。時間も手間も掛かります。
ただ、見込み客がわかればわかるほど、インタレストマッチで訴求する広告の切り口や、サーチターゲティングのキーワード候補が見つかるものです。
よってリサーチは手を抜かずに取り組むことをお勧めします。
Yahoo!知恵袋や教えてgooなどのQ&Aサイトで見込み客の悩みを調べたり、見込み客が読んでいる雑誌に目を通したり、見込み客と直接話をしてみたり、色々できることがあると思います。
私もインタレストマッチでは最低でも10以上の広告パターンを考えますし、サーチキーワード候補も300個以上はリストアップします。
これくらいの数を出すと反応が取れるキーワードや訴求内容がたくさん見つかりますし、そのためにも、見込み客を深く理解することが必要になるのです。
最後に
今回のブログではYDNの配信方式の特徴についてしか触れる事ができませんでしたが、一歩踏み込んだYDNの広告設定の考え方や、最適化の技法など、さらに大切なノウハウがあります。
次回以降、紹介したいと思いますので、ご興味がありましたらこちらのブログをチェックしてもらえると嬉しく思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
