Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)は、スポンサードサーチと比較するとクリック単価が安価で認知を高めることにむいていますが、成約率を伸ばしづらい傾向にあります。
そこで今回は、効率よく成約を獲得するターゲティング方法をご紹介します。
サーチターゲティングとは?
Yahoo! JAPANの各種検索機能でユーザーが検索したキーワードを利用し、ターゲティングを行う機能です。
過去30日間に、あるキーワードを検索したユーザーが、別の機会 にYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)が配信されるウェブページに訪れると、そのキーワードの検索履歴をもとに広告が配信される仕組みです。
キーワードでターゲティングしていく方法なので、普段スポンサードサーチ(検索)を運用している方にとって扱いやすく、YDNを始めたいけど、何から始めて良いのかよくわからないという方におすすめのターゲティング方法です。
サーチターゲティングがおすすめな理由
YDNということでスポンサードサーチと広告配信面は異なりますが、ターゲットとするお客さま層は変わらないのでスポンサードサーチで得たキーワードデータを参考にできることです。
つまり同じキーワードでも検索されるのを待つ方式のスポンサードサーチと、何気なくウェブブラウジングをしているところに、広告を配信する方式であるYDNの両面から集客できる便利な広告配信方法です。
サーチターゲティングを始めるには?
アカウントを開設する
サーチターゲティングの配信を始めるには、まずYDNアカウントを開設します。
※スポンサードサーチを利用していなくても問題ありません。
サーチキーワードリストを作る
キャンペーンを作成する前に配信対象を決めるためにキーワードリストを作成します。
キャンペーンを作成する
基本情報の項目の広告掲載方式をターゲティングに合わせましょう。
広告グループを作成する
サーチターゲティングに限りませんが、YDNの配信方式の詳細を決めるのは広告グループ単位なので慎重に項目を選択していきましょう。
基本情報の項目:ここでの重要なポイントは「デバイス」の選択です。
すべてのデバイスに配信するのか、それともデバイスを絞り、PCのみか、スマートフォンにのみか、タブレットのみなのかを選びます。
商品やサービスにもよりますが、設定するサイトに適するデバイスを選択しましょう。
ターゲティング設定の項目:サーチターゲティングに「設定する」を選ぶと作成する広告グループに使用するサーチキーワードリストを求められます。
※この時にサーチキーワードリストが作成されていないと広告グループ設定ができませんので、事前にサーチキーワードリストを作成しておく必要があるのです。
この他にターゲティング設定に重要なポイントは「性別」「年齢」「地域」になります。
自身の売り込みたい商品やサービスが、どんな地域で何歳くらいの人を対象としているものなのか、またそれは男性向けなのか女性向けなのかなど、詳細な人物像を思い浮かべ設定しましょう。
サーチキーワードリストである程度ターゲットを絞っているとしても、より成約につながる確率を高めるためにも詳細な人物像の設定は必須です。
入札価格の項目:高ければ良いというものではなく、サーチキーワードリストに登録したキーワードリーチ数に応じて、適切な入札価格を設定しましょう。
広告を設定する
基本情報の項目:掲載フォーマットを選びます。
「テキスト」以外にも、YDN特有の「ディスプレイ」があり、バナーなどの画像の広告を設定することができます。
※ディスプレイを使用したい場合は、事前にツールタブ内の「画像登録」メニューで画像を登録しておく必要があります。
「テキスト」を使用する場合は、下部に進み規定の文字数で商品やサービスの魅力を表現しましょう。
広告文の作成をしたら「保存」ボタンをクリックしてください。
これでひとまず、1キャンペーン・1広告グループ、1広告の設定ができていることを確認したら広告設定は終了です。
あとは、配信しながら日々の配信状況をチェックをしてサーチキーワードを追加したり、より魅力のある広告を作成して効果を検証していきましょう。
最後に
今回はサーチターゲティング広告の設定方法を紹介しましたが、最後に私たちが設定の部分で一番こだわる部分をお伝えします。
サーチターゲティングの肝はどんなキーワードを登録するかです。ここまではみなさんご存じで実施されている方も多いと思いますが、サーチターゲティングの重要ポイントはもう一つあるのです。
それは「サーチキーワードリスト」の作成です。
例えば「Tシャツ 作成」と「ロングTシャツ 作成」のキーワード。
この2つのキーワードはTシャツという分類では1種類ですが、デザイン的に考えると2種類になります。
このようにサーチキーワードリストの中に、似たようなキーワード同士でもよくみると意味の違うキーワードを同じリストにまとめてしまうと、個々に持つキーワードの効果がどれほどなのかがわからなくなってしまいます。
なので私たちは、様々な情報をもとにキーワードを選び出し1リストの中に1キーワードを基本ベースに考えてリスト作成しています。
手間はかかりますが、この手間をかけたぶん後々に各キーワードのパフォーマンス管理や分析に大いに役立ちます。
管理や分析がしやすいということは、成功への近道もすぐに見つけ出すことができるのです。
