この戦略の種まきはちょうど一年前にさかのぼります。
去年の今ごろ、母の日ギフトを扱うECサイトの集客相談を受けました。
打ち合わせを重ねて戦略を練り、母の日というイベントを通して毎年の売上を積み上げ式に増やす仕組みを作っています。
今回は母の日を題材に話を進めますが、父の日、お盆、ハロウィン、クリスマス、正月、バレンタインなど、毎年必ず発生するイベント時を商機に据えている業種の方には参考になると思うので、ぜひ読んでもらえればと思います。
毎年発生するイベント時の売上を最大化させるために
リターゲティング広告をご存じですか?
代表的なものに、GoogleアドワーズのリマーケティングとYahoo!プロモーション広告のサイトリターゲティングがあります。
自社のホームページを訪れたことのある人に限定して、再訪を促すリスティング広告の手法の一つです。
一度でもホームページに来たことのある人は関心の高い層である可能性が高く、商品の購入などの成約に結びつく効果の高い手法として注目を集めています。
今回触れるのは、このリターゲティング広告を使って、今年ホームページに訪れたユーザーに、来年もアプローチする方法です。
たとえば今年の母の日にプレゼントを探しているユーザーは、来年もインターネットでプレゼントを探す可能性が高いと想定し、今年ホームページに訪れたユーザーに絞って、来年の母の日の時期にもアプローチするというやり方です。
そうすることで、今年行うプロモーションが今年の売上だけを上げるのではなく、来年の売上につながる種まきにもなるということです。
Googleアドワーズ、Yahoo!プロモーション広告それぞれ設定方法を解説していきます。
Googleアドワーズのリマーケティングリストを作成する
母の日の需要が伸びる期間、たとえば4月25日から5月11日を指定し、その期間内にホームページに訪れたユーザーをユーザーリストとして定義しリスト化します。
アドワーズ管理画面共有ライブラリのユーザーリストページから、新規でリマーケティングリストを作成します。
こちらは来年の母の日までリストを保持しておくので、保持しておく有効期間は365日以上、最大の540日にしておけば良いでしょう。
リストの作成が完了したら、次はリストのステータスの変更を行います。
ひとまずクローズにしておいて、リストを集めたい4月25日から5月11日の間だけオープンにします。
そうすることで期間内に訪問したユーザーのみをリスト化できるようになります。
このリストを来年のプロモーション期間中に、リマーケティングで活用していくことになります。
こちらのオープン/クローズの設定は手作業になるので、忘れないよう注意が必要です。
Yahoo!プロモーション広告のリターゲティングリストを作成する
こちらも4月25日から5月11日の期間内に、ホームページに訪れたユーザーをユーザーリストとして定義しリスト化していきます。
まずYDN管理画面、ツール内の「ターゲットリスト管理」をクリックし、「+ターゲットリスト追加」から新規ターゲットリストを作成します。
ターゲットリスト名など必要事項を入力し、ターゲットリストを作成していきます。
こちらも同様に、リスト名を「母の日訪問リスト」などわかりやすい名前にしておきます。
訪問履歴の蓄積については、リストを集めたい4月25日から5月11日の間にホームページに訪れるユーザーをリストにしたいので、リスト作成段階では訪問履歴を【蓄積しない】を選択し、後から【蓄積する】にステータス変更を行います。
またこちらも来年の母の日までリストを保持しておくので、保持しておく有効期間は最大の540日にしておきます。
今回は、ある一定期間に絞ってリストを集めるので、「設定しない(過去の訪問者を含めない)」を選択します。
このリストを使って来年のプロモーション期間中に、サイトリターゲティングで活用していくことになります。
リストの作成が完了したら、次はリストのステータスの変更を行います。
リストを集めたい4月25日から5月11日の間だけ【蓄積する】を選択します。
そうすることで期間内に訪問したユーザーのみをリスト化できるようになります。
こちらの設定も手作業になるので、忘れないよう注意が必要です。
まとめ
以上、今年ホームページに訪れたユーザーに、来年もアプローチする方法をまとめました。
リターゲティング広告は、ホームページに訪れた全ユーザーを対象にすることもできますし、購入者に絞って来年アプローチするなどの工夫もできます。
今回のように一年に1回あるようなイベント時にユーザーリストをきっちりと集めて、翌年のプロモーションに活用するなど、リターゲティング広告はアイディア次第で様々なアプローチができる広告です。
ぜひ最適なリマーケティングリストを作成して、おもしろいアプローチをしてみてください。
