私はフリーペーパーの媒体社での勤務8年、広告代理店での勤務4年を経てアクシスに入社しました。
これまでの転職背景を簡単に説明します。
媒体社では1つの広告媒体しか扱えないため、複数の広告媒体を扱いたいと思い広告代理店に入社。
その広告代理店は、テレビや新聞などの4マス広告は積極的に活用していましたが、インターネット広告には力を入れておらず、他社にお任せという状況でした。
インターネット広告は年々需要が伸びており、成長するインターネット業界で活躍したいと思い、アクシスに入社しました。
今回はこれまでの経験から感じた、4マス広告の特徴とインターネット広告との違いについて紹介します。
企業の広告担当者はもちろん、普段インターネット広告以外は扱わない方でも、各広告媒体の特徴を知っておいて損はないと思いますので、宜しければご覧ください。
4マスとは?
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌4つのメディアを総称して4マス媒体といいます。
主要4媒体、4大メディアとも呼ばれています。4マス媒体は日常生活でも触れる機会が多く、多くの方に情報を届けることが魅力です。
私が思う広告の本来の意味は、字のごとく「広く告げること」ですが、まさにその意味を成している媒体ではないでしょうか。
各媒体の特徴
各媒体の特徴をまとめました。
私は前職では主に営業としてクライアントと接していましたので、メリットはクライアントに伝えるべき内容、デメリットはクライアントから指摘されやすい内容とも言えます。
テレビ
メリット
- 広い範囲で告知ができ、多くの人に認知させることができる
- 影響力が強い媒体で、ブランドイメージを伝えやすい
- 映像や音声は記憶に残りやすい、覚えてもらいやすい
- CMの内容や起用するタレントによって大きな話題となる
デメリット
- CM制作、放送にかかるコストが高い
- CM制作からオンエアまでに時間と労力が必要
- 録画した番組を見る時、CMは飛ばされやすい
「広告=テレビCM」と連想される方も多いのではないでしょうか。
日本人の90%がテレビを視聴しており、告知力に優れた媒体です。
自社のサービスを知ってもらいたい、イメージ伝えたいという場合に最適な媒体と言えます。
しかし、コストが高いため、やってみたいけど手が届かないという声も耳にします。
ラジオ
メリット
- 番組のリスナー層に合わせてターゲットが絞りやすい
- CM制作、放送にかかるコストを安く抑えられる
- CMを飛ばされることが少ない
デメリット
- 他の事をしながら聞く「ながら聞き」が多いため、CMに対する集中力が低い
- 音声だけではイメージを伝えきれないことがある
ラジオは運転中に聴かれることが多いという特徴もあります。
中古車買い取りや自動車保険など、車関係のサービスは相性が良さそうですね。
通勤途中や車で営業されるビジネスマンに絞って訴求するのも良いと思います。
新聞
メリット
- 社会的信頼性が高いと評価される媒体ため、広告に対する信頼性も高い
- 原稿の締め切りから掲載までの時間が短いので、タイムリーな広告出稿ができる
デメリット
- 新聞は毎日発行されるため、1日経つと読まれにくい
- 新聞を取らない世帯が増え、購読者が減少傾向にある
新聞の購読率は年齢が上がるにつれて増加しています。
40代は20%以上、50代は40%以上の方が購読しています。
シニア層をターゲットとする場合は、有効な媒体だと言えます。
雑誌
メリット
- 読者の年齢、性別、趣味などに分かれて、雑誌が細分化されているので、ターゲットが絞りやすい
- 保存性が高く、繰り返し読まれることも期待できるため、広告の接触期限が長い
デメリット
- 原稿の締め切りから掲載までの時間が長い
- 最初から雑誌ごとにターゲットを絞るため、潜在顧客の発掘は難しい
4マス媒体の中では最もターゲットを絞りやすい媒体です。
また、雑誌を手にされる方はファッションやスポーツなど特定のジャンルに対して情報取得意欲の高いと考えられます。
感度の高い読者にピンポイントに訴求できます。
インターネット広告との比較
次に、4マス広告とインターネット広告の強みを大まかに◎、〇、△、×の4点で評価し、比較しました。
インターネット広告と言っても種類は様々ですので、ここではリスティング広告との比較をします。
私がリスティング広告の運用を始めて感じた4マス広告との決定的な違いは「広告をすぐに掲載、変更できること」と「効果測定ができること」です。
特に、効果測定は自分が携わった広告がクライアントにどれだけ貢献できたかを知ることができ、魅力と感じています。
数字で明確に評価できるため、難しさや厳しさもありますが、大きなやりがいでもあります。
テレビの影響でアクセスが増えた例
比較表だけを見ると、インターネット広告だけやれば良いと判断されてしまいそうですが、各メディアとインターネットは密接に関係しています。
弊社でリスティング広告の運用代行をしているアカウントでも、テレビの影響によってクリックが増えたことがあります。
こちらは、霊園のアカウントですが、2月14日の表示回数、クリック数が急増しています。
クリック数は前日の10倍を記録しています。
検索語句を見ると「永代供養」を含んだものが上位を占めていました。
次に「2月14日 永代供養」と検索すると、テレビで永代供養の特集が放送されたことが分かりました。
この番組で興味を持って、インターネットで詳しく調べようとされたのでしょう。テレビの影響力は本当にすごいですね。
最後に
いかがでしたか。
広告媒体にはメリット、デメリットを含めそれぞれの特徴があります。
各媒体の特徴や、広告出稿の目的に応じて適切な媒体を使い分けることが重要だと思います。
せっかくテレビCMで興味を持った方が検索しても、ホームページにたどり着けないのでは勿体ないので、リスティング広告との併用をおすすめします。
