Google AdWordsが7月末に新しい広告のフォーマットをリリースしました。
その名も「拡張テキスト広告」。
弊社でもリリース早々にテスト的に導入してみました。
今回は拡張テキスト広告の特徴と、弊社での実績、そしてさらにクリックを促す方法をご紹介します。
従来のテキスト広告から大幅にパワーアップ。拡張テキスト広告とは?
拡張テキスト広告の1番の大きな特徴は広告見出しが2つ付けられるところにあります。
従来のテキスト広告は見出しが1つのみだったので、訴求できるスペースが倍になったのです。
百聞は一見に如かず。
従来のテキスト広告と拡張テキスト広告を見比べてみましょう。

見出しが2つ付くことでかなり目立ちますよね。
そして広告文も全角38文字から40文字と、2文字多く使うことが出来ます。
文字制限が増えたのも広告運用者としてはウレシイですよね。
たった2文字と思われるかもしれませんが、短い言葉で1つでも多くの訴求ポイントの表現することを求められる広告運用者にとっては、2文字増えただけでも表現の幅が広がるのです。
そして、新たに「パス」という機能も加わりました。
従来は「表示URL」として、ドメイン名のみが広告に表示できましたが、拡張テキスト広告ではこれに加えて「パス」というものも設定できます。
上図は、東京の不動産屋の広告の例ですが、パスには「東京」「アパート」と、東京の不動産を想起させるような言葉が設定されています。(ちなみにパスは日本語でも設定が可能です)
下表に従来のテキスト広告と拡張テキスト広告の違いをわかりやすく表にまとめました。
単純に文字数だけで考えると、トータルで訴求に使える文字数が31文字増えたことになります。
クリック率が6倍に?拡張テキスト広告の圧倒的な集客力
気になるのは実際使ってみてどのような成果が出るのかという点ですよね。
弊社でもリリースしてすぐテスト的に導入しました。
まだリリースされて1か月ですが、その間にも従来のテキスト広告と比較して大きな違いが見られました。
どのクライアントにおいても従来のテキスト広告と比較するとクリック率が上昇していることがわかります。
特に2段目のクライアントではクリック率を6倍にすることが出来ました。
また、拡張テキストの中でキーワードをしっかりと含むことにより、品質スコアを3から7に改善した事例もあり、クリック単価を削減して尚且つ掲載順位を上昇出来た事例もあります。
1か月という短い期間でも、これだけの成果が出たのです。
拡張テキストを導入する際の注意点とは
以上のように多くの訴求点を盛り込み、目立つようになり集客力もある拡張テキスト広告ですが、注意すべき点もいくつかあります。
目立ってクリック率が高くなる分、購買意欲が低いユーザーを集めてしまう可能性があります。
クリック率だけでなく、クリックの質も同時に検討していく必要があります。
成約率が低下する可能性もあるので、まずは従来のテキスト広告とABテストをしてみると良いでしょう。
また、品質スコアが変動し、クリック数が増加して急激に費用が変動する可能性もあります。
拡張テキスト広告を導入した際には、その後のクリック数、費用の変動に注意する必要もあります。
最後に
以前、クリックされる広告文を作る4つのポイントという記事でもご紹介させていただきましたが、リスティング広告の広告文で重要なことは、1つでも多くの訴求ポイントを広告に含めることです。
そういった意味では今回の拡張テキストは非常に有効です。
競合との差をつけるために、ぜひ上手く活用してみてください。
