以前の記事で「リスティング広告でキーワードを選定する際に考えるべきこと」として、ターゲットや広告を出す目的などの考え方についてご紹介しました。
今回はキーワードの探し方をご紹介します。イメージしやすいように「岐阜県にあるリフォーム店」という設定で進めていきます。
この記事の対象者
- 登録するべきキーワードが思い浮かばなくて困っている方
- 登録しようと思ったキーワードの推奨入札単価が高くて困っている方
親キーワード(メインキーワード)の探し方
まずは親キーワードを集めます。親キーワードとは検索の軸になるキーワードを指します。
メインキーワード、主要キーワードと呼ばれることもあります。
自社サイト・競合サイトからキーワードを探す
自社サイトの中から広告で告知したいサービスや商材に関するキーワードを洗い出します。
リフォーム業の場合は「リフォーム」と一言で言っても意味合いが広いため「キッチン、お風呂、トイレ」などのカテゴリもピックアップします。
この時点ではターゲットを絞り込む段階ではないので、まずは思いつくだけキーワードを出しましょう。
また、競合サイトも確認することで、表現の違いによりキーワードの発見ができるかもしれません。
(例:お風呂が浴室と表記される)同時に他社の特徴も把握できるため、できれば3社以上は目を通しておくことをお勧めします。
Google キーワードプランナーからキーワードを探す
GoogleキーワードプランナーとはGoogleが無料で提供する無料ツールで、サービスに関連するキーワードの候補や検索ボリュームを調べることができます。
Googleアカウントを持っていれば誰でも利用できます。
キーワードプランナー
https://adwords.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
キーワードプランナーの使い方はとても簡単です。
1.「宣伝する商品やサービス」の欄に調べたいキーワードを入力、もしくは「ランディングページ」の欄にサイトのURLを入力します。
ランディングページの入力欄には、自社サイトだけでなく競合サイトのURLでも調べると、自社サイトでは見つからないキーワードを発見することもできます。
2.「ターゲット設定」で地域を指定すると、その地域での検索ボリュームを調べることができます。
3.「候補を取得」をクリックすると関連性のあるキーワードと、そのキーワード毎の月間平均検索ボリュームが表示されます。
「キッチン リフォーム」の検索結果がこちらです。キッチンに関連するキーワードとして、「システムキッチン」や「台所」が見つかりました。
キーワードプランナーは誰でも利用できるツールですが、Google AdWordsの広告利用の有無によって月間平均検索ボリュームの表示が異なります。
「キッチン リフォーム」の検索ボリュームを見比べてください。
広告利用アカウントでは720と具体的な数値が表示されますが、利用していない場合は100~1000と大まかな数値が表示されます。
類語・同義語からキーワードを探す
https://thesaurus.weblio.jp/
ここまでの説明で、「キッチン リフォーム」に関するキーワードだけでも以下の9種類に広がりました。
同様の流れで各キーワードを洗い出し、ツールを活用しながら親キーワードの数を増やしていきます。
子キーワード(掛け合わせキーワード)の探し方
次に子キーワードを集めます。子キーワードとは、親キーワードに掛け合わせるキーワードを指します。

関連キーワード取得ツールでキーワード一覧を取得
こちらも無料のツールで一気に関連キーワードを取得することができます。
関連キーワード取得ツールはいくつかありますが、私は「関連キーワード取得ツール(仮名・β版)」というツールを活用しています。
関連キーワード取得ツール(仮名・β版)http://www.related-keywords.com/
Googleサジェストだけでなく、Q&Aサイトの「教えて!goo」や「Yahoo知恵袋」の情報からキーワードを一括取得できます。
特にQ&Aサイトではユーザーが自身の悩みについて直接書き込まれた内容が分かり、キーワード取得以外にもユーザーニーズを把握するために活用できる便利なサイトです。
キーワード一覧は上図の赤枠内より一括コピーでき、Excelに貼り付ければキーワード一覧の元となるデータが完成します。
この作業を親キーワードごとに繰り返せば全体のキーワードリストが完成します。
取得したキーワード一覧を整理する
「キッチン リフォーム」で取得した関連キーワードは484個ありました。
これら全てをキーワードとして登録するとアカウント内のキーワード数が膨大になり管理も大変です。
まずは自社のサービスと関連性の高いキーワード、低いキーワード、関連性のないキーワードの3つに分けます。
関連性の高いキーワードはキーワード登録をします。意味ごとにグループ分けをすると、運用後の管理がしやすくなり、キーワードを整理することで自分の頭の中も整理されます。
例)価格に関するキーワード:費用、工事費、格安、激安、相場
評判に関するキーワード:口コミ、おすすめ、評判、事例
地域に関するキーワード:岐阜、名古屋
関連性の低いキーワードは登録を見送ることが多いですが、登録キーワード全体の検索ボリュームが少ない時にターゲットを広げてアクセスを増やす目的で使用することがあります。
ただし、検索ボリュームの少ないキーワードばかりを多く登録しても運用後の管理がしにくくなってしまうので、キーワードプランナーを使って検索ボリュームがそれなりにあるキーワードを選定することをおすすめします。
関連性のないキーワードは予め除外キーワードとして登録すると無駄な広告配信を抑えることができます。
まとめ
リスティングのキーワード探しは意外と地道な作業だという印象を持った方もいるかもしれませんが、登録キーワードによって効果が変わるためとても重要な作業の一つです。
しっかりと時間をかけて取り組むべきです。
自分の頭で考えるには限界もあるため、ツールも活用しながら効率良くキーワードを網羅的に探し、漏れのない集客を目指しましょう。
