Web広告の中で中心的な「リスティング広告」
低予算から広告を配信できるため、さまざまなビジネスで使われています。
とはいえ、「リスティング広告を配信してみたけど、結果の割には広告費が高いな…」なんてこともあるはず。
実は、高い効果を得ようと配信をただ拡大すると、広告費を無駄に使ってしまうことが多くあります。
リスティング広告は運用型広告と呼ばれる通り、広告を配信してからいかに効果的な「運用」を行うかが重要なのです。
そこで、この記事では「リスティング広告で無駄な費用を抑え、費用対効果を上げるためのポイント5つ」を紹介します。
「リスティング広告のパフォーマンスが上がらないな…」なんて方は、ぜひ参考にして広告運用を改善してみてくださいね。
出稿キーワードの調整
広告を出すキーワードを厳選する
ユーザーが検索するキーワードは、さまざまです。
サービス・商品を直接探しているユーザーもいれば、まだ必要性を感じていないユーザーもいますよね。
だからこそ、最初からやみくもにキーワードを登録してしまうのは良くありません。
一般的に会社名やサービス名などの「指名キーワード」は、ユーザーが検索する回数は少ないが、費用対効果がよいキーワードです。
運用開始時には、まず指名キーワードを確実に押さえましょう。
そして指名キーワードから、徐々に広告を出すキーワードを広げていくことで、全体の広告費を抑えてパフォーマンスを維持しながら広告配信ができるはずです。
関係性が薄いキーワードへの出稿を止める
費用対効果がよくないときは、成果に関係がないキーワードへの出稿を止めるのも手です。
例えば、あなたがECサイトで商品を販売しているとしましょう。
会社名とブランド名が同じ場合、商品を探している人も、会社のことを知りたい人も同じキーワードを使う可能性がありますよね。
一般的に会社名を含むキーワードは費用対効果が良いことが多いです。
しかし、「○○ 株価」や「○○ 求人」など、商品購入とは異なるニーズの検索キーワードが混ざることがあります。
こういったキーワードがクリックされても成果には結びつかないと考えられます。
よって、除外キーワードとして登録することで、広告を出さないようにすると無駄なクリックを防げます。
広告の見直し
広告の品質を改善する
リスティング広告には「広告の品質」があり、この品質が広告費に影響を与えます。
品質が高い広告は、品質が悪い広告と比べてより安い広告費で同じ成果を獲得できます。
よって広告品質を上げることが、費用対効果を改善するのに役立ちます。
広告の品質に関わるのは、以下の要素です。
- 推定クリック率
- 広告の関連性
- ランディングページの利便性
すなわち、検索ユーザーにとって関係があり、クリックしたくなる広告ほど、品質がよくなります。
また、広告だけではなくリンク先のランディングページ(Webページ)も評価の対象となります。
例えば、表示速度が遅いウェブページは、広告の品質にマイナスの評価になります。
画像サイズを圧縮してWebサイトの表示速度が上がったことで、品質が改善された事例もあります。
配信先の見直し
広告を配信するユーザー層を限定する
リスティング広告では、広告を配信するユーザーを性別と年齢層でターゲティング可能です。
商品やサービスの内容によっては、対象ユーザーの性別や年齢を限定して配信することで、広告費を抑えながら同じ成果を獲得できます。
例えば化粧品を扱っているECサイトの場合。
利用ユーザーのほとんどが女性ユーザーであれば、女性に絞って配信することで、広告費を抑えるられる可能性があります。
広告を配信する曜日や時間を限定する
曜日や時間で大幅にコンバージョン率が違うなら、曜日や時間を限定して広告配信するのも手です。
例えば、法人向けサービスを販売している場合。
ターゲットとなる会社の営業時間内に検索ボリュームが増えるとともに獲得単価が安くなり、土日や夜間などの営業時間外には獲得単価が高くなる傾向があります。
そういった場合は、土日や夜間の広告配信を止めることで、無駄なクリックを防ぎ、見込みの高い時間帯だけに集中して広告が出るようになります。
まとめ
今回は、リスティング広告運用で、高い効果を獲得しながら費用を抑える5つのポイントをご紹介しました。
リスティング広告で重要なのは、広告の「運用」を続けていく中で成果に合わせて配信を最適化することです。
- 広告を出すキーワードを厳選する
- 関係性が薄いキーワードへの出稿を止める
- 広告の品質を改善する
- 広告を配信するユーザー層を限定する
- 広告を配信する曜日や時間を限定する
もし今、リスティング広告の費用対効果が上がらないなと悩んでいたら、ぜひこの5つのポイントを踏まえて点検してみてください。
これらを意識するだけで、おそらくパフォーマンスは改善するはず。
うまくリスティング広告を使って、売上や問い合わせに繋げてみてくださいね。