こちらのブログでも何度か紹介したScreaming Frog SEO Spiderが2015年7月7日にVer4.0にバージョンアップしました。
今回のバージョンアップにおける目玉は大きく分けて2つです。
Google Analyticsとの連携
まずはこちら。これまではSEO FrogでクロールしたWebサイトのデータと、GAから出力したデータをExcelなどで連結する必要がありましたが、今バージョンからその手間がなくなりました。
クロールする前にGoogle Analyticsに接続しておくことで、クロール時にWebサイトのデータと一緒にGAのデータを取り込んでくれます。
Google Analyticsとの連携設定
Configuration -> API Access -> Google Analytics からGoogle Analyticsの設定画面を表示する。

「Connect to New Account」をクリックする。

Screaming Frog SEO Spiderからアナリティクスデータ表示の許可を求められるので承認する。
(※GAにログインしていない場合は、この画面の前にログイン画面が表示されます。)
クロールを行うStartボタンの右側にAnalyticsのプログレスバーが表示されていれば設定は完了です。
データの取得
後はいつもと同じようにクロールを開始することで、GAのデータが一緒に取得されます。
データの表示場所は、今回新しく追加されたAnalyticsタグで見ることが出来ます。

取得するメトリクスやディメンションの設定はアナリティクスの設定画面から変更できます。
こちらから取得したデータにあわせてカスタマイズしてください。


カスタムフィルタの機能拡張
今回のバージョンアップによりカスタムフィルタでXPathやCSS Path、正規表現が使えるようになりました。これによりカスタムフィルタの自由度がかなりアップ!
機能拡張されたカスタムフィルタの使い方を紹介していきます。
デスクトップとモバイルのURL設定
PCとモバイルで独立したURLになっている場合、クローラにモバイルサイトを認識させるために下記のような設定をしているサイトも多いことと思います。
<link rel="alternate" media="only screen and (max-width: 640px)" href="http://m.example.com/page-1" >
そのような場合は下記のようにカスタムフィルターを設定することで全ページの振り分け先を確認することが出来ます。
//link[contains(@rel, “alternate”) and starts-with(@media, “only screen and”)]/@href
3つめのH1タグ
これまで2つ目までしか取得できなかったH1タグですが、Xpathの導入で何個でも自由に取得できるようになりました。
//h1[3]/text()
メールアドレス
サイトに掲載しているメールアドレス。アドレスを変えた時の変更漏れチェックも簡単にできるようになりました。
//a[starts-with(@href, ‘mailto’)][1]
まとめ
Ver4の機能拡張により持ってこれないデータはほぼ無くなったと言っていいです。
Screaming Frog SEO Spider公式サイトには今回ご紹介出来なかった活用方法も記載されていますので、そちらもあわせてチェックしてみてください。
SCREAMING FROG SEO SPIDER UPDATE – VERSION 4.0
http://www.screamingfrog.co.uk/seo-spider-4-0/
