株式会社クレマリー

ホームページは経費でなく、資産だと気づきました。リニューアル後の保育園での変化とは

感じていた課題
入園希望者に理念がうまく伝えていられなかった。保育士の採用に苦戦していた
支援結果
入園希望のお問い合わせが増加。保育士採用にも少しずつ手応えを感じている
提供サービス
Web集客改善コンサルティング、ホームページ制作

話し手:株式会社クレマリー 大澤様
聞き手:株式会社アクシス 高橋


ー御社の事業について教えていただけますか?

大澤:弊社は、主に保育園の運営を行う会社です。2015年4月に、待機児童を解消させる目的で「子ども・子育て支援新制度」が創設されました。それにともない2016年1月に開園したのが「ぽんぽんグループ」の保育園です。現在、静岡県の中部地区・東部地区などで合計4園を運営しています。

当園の理念は「生きるって楽しい」を子どもたちに伝えていくことです。そこで、行事を形骸化させず、子どもたちの成長に合わせたプログラムを考えて運営する。子どもたちの成長を写真や文章でまとめた保育ドキュメンテーションを作成する。こういった取り組みを通して、自由を尊重しながら保育を進めています。

ーホームページリニューアルまでに、どういった経緯があったのでしょうか。

大澤:保育事業をはじめたのと同時期に、前のホームページをつくりました。その時は、保護者の方に当園を知ってもらうことが目的でした。一方で、保育士の採用に課題を感じていました。以前のホームページには、そもそも求人の問い合わせページすらなかったのです。

保育士を増やすためにエージェントを使えば、それなりの採用コストがかかってしまいます。また当園の理念を理解して就職してくださる方は、離職が少ないこともありました。そこで自社ホームページでしっかりと理念を伝えて、その理念に共感してくださる保育士さんの応募を増やそうと思い、リニューアルを検討しはじめました。

「自分たちが作りたいホームページができる」と思った

ーアクシスを知ったきっかけは何でしたか。

大澤:アクシスさんは、お付き合いのある会計事務所さんからの紹介でした。その会計事務所さんとアクシスさんに繋がりがあったのです。静岡から新幹線に乗り、アクシスさんが主催するGoogleアナリティクスのセミナーなどにも参加しましたね。

ー他社さんのお話も聞いたそうですが、アクシスにご依頼いただいた決め手は何だったのでしょうか。

大澤:決め手は、アクシスさんがWebマーケティングに強いこと、また大手企業との実績があったことです。

今となっては、HTMLやCSS、WordPressについて分かりますが、当時は知識がまったくない状態でした。アクシスさんからは、制作のことだけなく、GoogleアナリティクスなどWebマーケティングに関するノウハウも多く教えていただきました。

またアクシスさんの制作実績を見せてもらうと、大手企業が多く掲載されていました。だから「自分たちみたいな小さな会社がお願いしてもよいのかな」と思ったほどです。

実は、ホームページのリニューアルにあたっては、地元である静岡の制作会社さんにも相談していました。全国の幼稚園・保育所などの制作実績を持っていたことが理由です。

ただその会社は、ホームページのデザインや構成が定型化されていて、どこか内容が一辺倒のように感じまして。「あえて保育園っぽくないデザインにしたい」と考えていたので、他社だと自分たちが理想とするホームページができないのではないかと思いました。

その点、アクシスさんは、参考となる幼稚園・保育園のデザインを多く提案してくれました。その提案を見て、「アクシスさんと一緒なら、自分たちが作りたいものを作れる」と思い、依頼を決めました。

ホームページリニューアルでこだわった点

ーホームページのリニューアルでこだわったのはどんな点でしたか。

大澤:以前のホームページは、イラストが主体でした。ロゴやホームページの雰囲気で当園の良さを感じてもらおうと思っていたのです。ただ今回のリニューアルでは、思い切って写真をできるだけ使うことにしました。

当園では、フルタイムスタッフが常時デジタルカメラを持ち、日常的に写真を撮っています。そして、コメントをつけて子どもの活動を記録する「保育ドキュメンテーション」をほぼ毎日作成しているのです。だから、撮りためていた写真を使い、保育活動を見える化しました。

とはいえ、ひと月で5,000枚近い写真が集まります。数万枚ある写真からホームページにどれを載せるか選ぶのはかなり大変でしたね。

高橋:今回ホームページにも、保育ドキュメンテーションを載せることにしました。ただ写真も文章もかなり量があります。雰囲気だけでなく内容も見ていただける構成づくりは結構悩みましたね。

大澤:保育ドキュメンテーションは、当園の大きな特徴です。必要性は分かっているけど、なかなか取りかかれない園も多いのです。だから取り組みをしっかりと伝えることで、保護者さまに保育内容を理解いただけると考えました。

ー他にこだわった点はありますか。

大澤:リニューアルにあたって、改めて保育理念を考え、掲載しました。ちょうど保育園を開園してから5周年だったので、自分たちが何を大事にしているか考えてみたのです。

職員たちの間でも、保育活動について話すことはあっても、そもそもの理念について深く話し合うことは多くありません。この機会に時間を使って、言語化できとてもよかったと思っています。

当初は保育士さんの採用に力を入れようと、リニューアルを始めました。しかし、アクシスさんにアドバイスをいただき、最終的には保護者向けにしっかりと理念やメッセージを伝えることで、採用にも役立てようとの方針になりました。

ホームページリニューアル後の反響

ー実際にホームページをリニューアルしてどんな効果がありましたか?

大澤:まずは保護者の方からのお問い合わせが増えました。またコロナ禍なので通常の見学のほか、2020年12月からはオンライン見学会も始めました。保護者の方からすると、園の中の様子を見ずに預けるのは不安ですよね。私たちも子どもたちの様子をできるだけリアルに見ていただきたい。そこでオンラインで園内を見学できるイベントを設けたのです。

その見学会にもすでに5名以上に参加いただいています。実際に、小さな子どもを持つ方から、自宅で園の見学ができることに「やってくれてよかった」との声もいただいていますね。

また、同業者からも「ページをひとつ見ると気になって次も見たくなる」「楽しくてつい長時間見てしまった」などうれしいお言葉をいただいています。

ー採用に関して変化はありましたか。

大澤:まだリニューアルして日が浅いので、ホームページからの採用のお問い合わせはありません。ただLINE公式アカウントを開設したところ、すでに40名以上の方が登録してくださっています。そのすべてが採用に繋がるわけではありませんが、今後ホームページへの誘導といった施策も行っていきたいと考えています。

ホームページは未来へつながる「資産」だと気がついた

ーアクシスに依頼してよかったなと思ったことはありますか。

大澤:一番の変化は、ホームページに対する意識が大きく変わったことです。以前は、ホームページ制作は「経費だ」と思っていました。だから制作に数百万円を支払うのは正直高いな、との意識があったのです。

しかし、アクシスさんとお話をする中で、「ホームページは資産なんだ」と思いました。これは他社さんと違うなと思ったポイントです。それは車を買う時と同じ感覚ですね。そこで思い切って契約することにしたのです。

ー今後アクシスに期待することなどあれば教えてください。

大澤:ホームページのリニューアルを検討していたものの、素人すぎてWeb制作の知識がなく、デバイス・ブラウザとかドメインとか聞いても、はじめはまったく理解できませんでした。少しでも理解があると、スムーズに話しが進むと思うので、制作に関わる勉強会などをつくっていただけるとありがたいです。

また先ほどもお話しましたが、これまでWeb制作はフォーマットに当てはめてつくったら終わり、というパターンが多かった気がします。しかし、そういったスタイルは5~10年前には終わっていて、これからは制作だけに限らず、コンテンツの改善やホームページへの誘導施策なども合わせて考えていかなくてはいけません。

Web制作会社のあるべき姿は、アクシスさんのようなものだと思っています。今後もぜひ一緒に考えていただきたいです。その関係性をつくるためにもサーバーの保守管理契約もさせていただいています。これからも勉強会に参加したいですし、情報発信などを続けていただけると嬉しいです。

取材協力:株式会社クレマリー

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