下村畜産

同業者からの見る目が変わりました。ブランドサイトを立ち上げて起こった変化とは

What happened after launching the brand site
感じていた課題
牛に対する思いが十分に伝えられていなかった
支援結果
同業者からの見る目が変わった。SNSでの反響も広がっている
提供サービス
Web集客改善コンサルティング、ホームページ制作

話し手:下村畜産 下村様
聞き手:株式会社アクシス 武藤

ー下村様のビジネスについて教えていただけますか?

下村:愛知県で「下村畜産」という牧場を経営しています。もともと祖父が農耕用の牛を運搬する仕事をしており、その後、家畜商を始めました。父の代からは牛を飼い始め、今年で28年となります。僕の代からは、牧場経営だけでなく、肉の販売も始めました。

27歳の時に牛肉の卸売業をはじめました。とはいえ牛を捌いたこともなく、営業経験もないので、YouTubeを見て牛の捌き方を習得し、営業は情熱だけで訴えました。ちょうどその時、食肉の偽装問題が全国的にニュースになったんです。すると自分で育てた牛しか売らないことが評価され、2日で27件の取引をいただき、事業としてスタートしました。

当時は1人ですべてをやっていたので、徹夜続きでした。本当に大変でしたが、それでも美味しい肉をつくりお客様へ直接届けたいという思いが強く、苦しいと思ったことはありませんね。

4年後、6次産業化ネットワーク補助金という補助事業があることを知り、ついに焼肉屋を始めることを決心しました。松阪牛・飛騨牛のような高級ブランド牛ではなく、まずは地域の人達にとってなくてはならない「生活必需品」的な存在になりたいと思いました。

インターネットの集客にかける情熱を感じた

ー弊社にご依頼いただいた経緯を教えていただけますか。

下村:ちょうど飲食店を始めようとした時に、アクシス代表の臼井さんを紹介されました。それまでは15万円ぐらいで作ったホームページしかなく、ホームページに重要性を感じていなかったのですよね。

臼井さんと話したら、ホームページの制作費が300万円とか言われまして。最初は冗談かと思いましたよ。ただお話を聞いて、同じような「匂い」を感じたのです。それは私が牛に対して桁外れの情熱があるように、この人はインターネットに対して桁外れの情熱を持っているのだなと。何か良さそうな気がしたんですよね。いろいろとインターネットの話は説明されましたが、その熱意のほうが覚えています。

また今の時代、飲食店を探すなら、スマートフォンで探す人が多いはず。絶対に電話帳は引きません。インターネットを使った集客は当然必要になるでしょう。ただ私は完全に専門外なので、やはり専門家で、気持ちがある人に任せたほうがよいと思いました。

いろいろと話をして、それだけインターネットを使った集客に価値があるのならと、ほぼ即決でお願いしました。

ーまず「下村牧場直営焼肉店 三代目下村牛」のホームページを制作されましたよね。この時に下村さんがこだわったポイントなどはありますか?

下村:飲食店のホームページは、とにかく店をアピールすること。だから外行き用のよい顔のようにしたかったのです。とにかく綺麗で分かりやすいホームページをつくってほしいとお願いしました。ホームページを作る上では、特に問題なく進み、上手につくってくれたなと思っています。

ーその後にブランドサイト「下村畜産」を作られましたよね。このサイトは順調にできたのですか?

下村:ブランドサイトを作った際は、かなり時間がかかりました。何度もヒアリングをしてもらったのですが、なかなか納得がいくデザインにならなかったんです。最後は、代表の臼井さんにヒアリングしてもらって、ようやく僕が思っていることが文章になりました。思っていることをうまく汲み取って、こう言いたいんだろうなと言語化してくれたんです。

このブランドサイトで僕が伝えたかったことは、下村牛とは何であるか。またオーナーである僕がどれだけ牛に命をかけているか。人生すべてをかけているといった思いが伝わるホームページにしたかったんですよね。

ホームページ公開後の反響

ーそれだけ思いを込めてブランドサイトを作られて、周りからの反響はありましたか?

下村:畜産を営む同業者や、全農や経団連といった大きな組織の方から「ホームページを見ました」とよく言われるようになりました。さらには「考えていることの次元が違いますね」とか「そこまで牛のこと考えられているんですね」と褒めてもらえるようになったのです。

また子牛を買い付けに行くと、同業者と名刺交換します。すると、その人はホームページを見ますよね。すると、次に僕と会った時にとても敬意をもって接してくれるのです。しかもその方は、業界で有名な方だったり、ずっと年上の方だったりします。これはブランドサイトを作る前は全くなかったことでした。

名刺交換だけだと、自分の思いはなかなか伝わりません。でもホームページを見てもらうことで、僕がどんな人間で、何を考えていて、何をしているか全部分かる。僕が話さなくても、見てもらえば伝えられるのです。

結果としては、当初の予定より10ヶ月ほど公開が遅くなりました。でも、あの時スケジュールを優先させていたらと思うと、怖いなと思います。今のように、同業の大手の人たちに認められ、よい関係を築けたのかなと。時間はかかっても納得ができるホームページができてよかったです。

投稿への返信を見て、お店までお礼を言いに来てくれた

ー現在、Instagram運用のご支援もしているかと思います。何か手応えは感じていらっしゃいますか?

下村:Instagramは、とても評判がよいです。特に女性から。先日は、ある女性がInstagramのことで話があると、店舗に来てくださって。何か問題があったのかなと思ったら、その女性の投稿に返信をしたことが嬉しかったようで、わざわざ来店してお礼しに来てくれたんですよ。

きっと投稿の文章の中に、人間味が出ているんだと思います。定型文のようでなく、ちゃんと人が返しているんだって感じさせてくれる。気持ちがある文章とない文章って、同じ内容を伝えていても違うじゃないですか。だから、お客様も反応してくださっていると思いますね。

ー今後アクシスに期待することはありますか?

下村:1週間で社会環境が大きく変化する時代だからこそ、よりスピーディーに順応していかなくてはなりません。遅れることなくきっちり順応していくには、自社の力だけでは足りないと思います。アクシスさんの力を存分にお借りして、逆境に正面から立ち向かい、下村牛を一人でも多くの人に食して頂けるよう努めて参ります。

取材協力:下村畜産

この事例をPDFでダウンロードいただけます!

この事例をダウンロードいただけます!

PDF形式の資料をメールでお送りいたします。必要事項をご入力いただき、「資料を受け取る」ボタンをクリックしてください。