税理士法人IDA

税理士法人IDAのAI研修導入の理由とは?知識ゼロから全職員で安全なAI活用へ

税理士法人IDA1

業界
コンサルティング・専門サービス
業種
士業(税務・会計サービス)
事業内容
企業や個人に対する税務・会計業務の提供、および財務を中心とした経営支援
従業員数
20~50人未満
提供サービス
AI研修
 

話し手:税理士法人IDA 代表税理士 位田 円様

聞き手:株式会社アクシス



岐阜県を中心に経営者に寄り添う「伴走支援」を強みとする税理士法人IDA 。代表税理士の位田円様は、生成AIの可能性を感じつつも顧客の極めて機密性の高い財務情報を預かる立場として安易な社内利用には慎重な姿勢を崩せませんでした 。一部の知識を持つ職員だけが使うことによる情報格差や、セキュリティのルール未整備という高い壁 。それらを打開したのが、株式会社アクシスによる「安全安心なAI研修」でした 。実務に寄り添い、全職員が一歩を踏み出したことで社内の意識はどう変化したのか。AI研修実施前後の変化を紐解きます。 

ビジョンと直面していた壁
「数字の先にある想い」を守るからこそ、便利と分かっていても安易に利用を進められなかった 

税理士法人IDA2アクシス本日はありがとうございます。2024年に代表を引き継がれたとのことですが、まずは税理士法人IDA様の事業のこだわり・特徴などあればお聞かせください 。

位田様:私たちが一番大事にしているのは、目先の節税だけではない「伴走支援」です 。決算書や税務申告を正確に行うことはもちろん 、継続的な訪問や打ち合わせを通じて、数字の背景にある経営者様の想いや将来への展望を丁寧に伺い、長期的な視点からより良い選択肢を一緒に考えることを大切にしています。

アクシス:そのような強いビジョンがある中で、今回のAI研修を実施される前、生成AIに対してはどのような課題感を持たれていたのですか? 

位田様:私自身はAIの利用には非常に強い関心を持っていましたし、活用できる場面があることも肌で感じていました 。ただ、私たちはお客様の非常に機密性の高い財務情報をお預かりする立場です 。単に「便利だからどんどん使おう」とは職員に対して簡単には言えませんでした 。

アクシス:会計事務所ならではの守秘義務・情報の秘匿性という重い壁があったのですね 。

位田様:そうなんです。それに加えて、一部の職員だけが個人レベルで触っているような状態で、社内での活用度合いに大きな差がありました 。安全な使い方のルールもなければ共通認識もない 。「お客さまの大事な情報を預かる仕事に”これなら安心して使える”」という組織全体の共通の土台が全くないことが一番の悩みでした 。

「実務への深い理解」が知識ゼロの不安を払拭した、アクシス代表 臼井の講演

税理士法人IDA3アクシス:それまでは、やはり「ルールができるまでは利用を待ってほしい」という方針にならざるを得なかったのでしょうか? 

位田様:はい、完全に慎重なスタンスでした 。安易に進めてセキュリティ事故が起きることは絶対に防がなければなりませんし、何より一部の人だけが使えて情報格差が広がるのを避けたかったんです。禁止をしたいわけではなく、まずは全員が同じ基礎を学び、安全に使うための共通の土台をつくれる方法を探していました  。

アクシス:そんな中で、今回アクシスにAI研修をご依頼いただいたきっかけは何だったのでしょうか?

位田様:当事務所が主催した講演会でアクシスの臼井社長に「生成AIの活用方法」についてお話しいただいたことです。AIで何ができるのかという基礎からすぐ実務に活かせる具体的な事例まで、非常に分かりやすく提示してくださいました。AIの技術に詳しいだけでなく「私たちの税務・会計実務をしっかり理解した上で、実践的に教えてくれそうだ」と感じられたのが大きな決め手でした 。

アクシス:他社様との比較検討はされましたか? 

位田様:正直、他社さんとの細かい比較はしていません 。以前から税務顧問として関わらせていただく中で、会社としての考え方や、臼井社長の仕事に対する真摯な姿勢をよく知っており、信頼していました。あの講演を聞いて「ここなら絶対に間違いない」と私の中でストンと納得がいったんです 。ただ、知識ゼロの職員も多かったので、「本当にみんながついていけるだろうか」という不安だけは実施直前まで少しありましたね 。

情報格差をなくすために「全員で受ける」。一番欲しかった「安全な使い方」から始まったカリキュラム

税理士法人IDA4アクシス今回の研修では、受講生の対象をどのように選定されたのですか? 

位田様:普段から少し個人で触っている職員から全く使ったことがない知識ゼロの職員まで、実際の業務に関わる「職員全員」に参加してもらいました 。事務所の一部だけが詳しくなる状態を作りたくなかったからです 。
ただ、正直職員に最初「AIの研修をやる」と伝えた時は、”業務で全く使っていなかったのでついていけるか不安です”との声もありました。

アクシス:実際に研修が始まってみて、率直な感想はいかがでしたか?

位田様:オンラインでありながら少人数制で、その場ですぐに質問ができる双方向型の研修だったので置いていかれる心配がなくてとても安心しました 。
 また何よりありがたかったのは、第1回目で私たちが一番気にしていた「安全な使い方(セキュリティ)」を丁寧に教えていただけたことです 。情報漏えいのリスクを抑えるために何に注意すべきか 、安全性に配慮された環境(NotebookLMなど)をどのように活用するか を最初に提示していただけたので組織として安心して一歩を踏み出すことができました 。

「何となく怖い」が「心強い道具」へ。全職員の意識が変わり思考スピードの加速へ。

税理士法人IDA5アクシス10時間のAI研修を終えて事務所の雰囲気や職員の皆さんの意識にはどのような変化がありましたか?

位田様:劇的に変わりましたね。受講した従業員全員が「AIを業務に生かしてみよう」という前向きな意識を持つことができました 。それまでは「何となく怖い、触ってはいけないもの」という認識だったのが、今では「業務を効率化してくれる心強い道具」として捉えられるようになっています 。

アクシス:具体的に実務ではAIを使ってどのような変化が生まれているのでしょうか? 

位田様:実際に使っている例では、国税庁の膨大なQ&Aや法改正の資料、信頼できる公的機関のデータをNotebookLMなどに読み込ませて、検索や要約の代わりに使ったりしています。今までは、Google検索で1つひとつのリンクをわざわざ開いて、内容を確認して……という作業を繰り返していて、すごく手間がかかっていました。
今はあらかじめ読み込ませた信頼できる資料の中から 、必要な情報をAIがすばやく探し出し 、しかも「分かりやすい言葉」で返してくれるんです。もちろん、根拠となるページを自分でも読んで「なるほど、ここにこう書いてあるな」と最後は必ず人間の目で確認しますが、調べる手間や時間は以前と比べて大幅に減りました 。
また、今までとの 一番大きな違いは自分の考えを言葉にするまでの時間が劇的に短くなったことです 。文章の下書きや資料の構成案、比較の視点をAIに出してもらうことで作業の「入り口」がものすごく軽くなりました 。最終的に人が確認して責任を持つという前提さえ守ればこんなに頼もしい相棒はいません 。

最後の税務の判断は人がやる。だからこそ、AIを駆使してお客様へ「より早く、より丁寧な」伴走支援を

税理士法人IDA6

アクシス:素晴らしい変化ですね。今後、生成AIをどのように活用していきたいか、これからの展望をお聞かせください 。

位田様:税務判断や、専門的な法解釈の責任をAIに丸投げすることは絶対にできません 。それはプロフェッショナルである人間の仕事です。しかし、人が判断するための情報整理、文章作成、そして社内の業務の標準化にはどんどん活用していきます 。将来的には、お客様へご提示する説明資料の作成や、経営支援のシミュレーションの準備などにも活かしたいですね 。これまで以上に「分かりやすく、早く、丁寧なサービス」をお客様へ届けるための武器にしていきたいです 。

アクシス:最後にアクシスのAI研修をどのような企業におすすめしたいですか? 

位田様:「AIに関心はあるけれど、セキュリティや社内ルールが気になって一歩を踏み出せない会社」や、「社員のITスキルに差があって体系立てて教えられない会社」に強くおすすめしたいです 。アクシスさんは『知識ゼロでも大丈夫』という言葉を本当に体現して、私たちの実務で活かせるカリキュラムを実施してくれます 。安全に、かつ実務に直結する形でAIを導入したい企業にとって、これ以上のパートナーはいないと思います 。

アクシス:税理士法人IDA様の「伴走支援」をさらに強固にするため、これからも私たちアクシスが全力でサポートさせていただきます。本日は貴重なお話をありがとうございました!

取材協力:税理士法人IDA

※掲載内容は、取材当時のものです

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