【2021年版】Google広告の動的検索広告(DSA)の特徴とは?設定方法と配信事例まとめ

検索語句のトレンドは、常に変化しています。

Googleのデータによると、検索語句のうち70%が、リスティング広告で入札しているキーワードと完全に一致しないそうです。

すなわち、全体の70%の検索語句が、私たちが想定できていないキーワードと言えます。

 

そこで有効なのが、動的検索広告(DSA:Dynamic Search Ads)です。

動的検索広告(DSA:Dynamic Search Ads)は、Google広告の検索連動型広告における機能の一つです。

 

動的検索広告を使えば、人間技では対応できない検索語句を、少しでもカバーして取り逃がさなくできます。

さらにはキーワードの選定や登録が自動化されるので、人手をかけずに出稿できるようになります。

 

そこで今回は、動的検索広告の特徴や、向いている商材などをまとめ、設定方法、そして実際に配信した結果から分かったことなどをお伝えします。

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動的検索広告とは

動的検索広告(DSA:Dynamic Search Ads)とは、検索連動型広告の機能の一つです。

Googleが広告主のWebサイトに基づいて、自動で広告を出稿してくれる機能になります。

 

Googleは、ユーザーの検索語句と関連性が高いと思われるページを自動でリンク先URLとして設定します。

さらには、広告文も自動で作ってくれます。

本来人間の仕事であった「キーワード選定&登録」や「広告文の作成」の業務が自動化されるのですね。

動的検索広告の仕組み

動的検索広告が表示されるまでのフローを表したものが、以下の図です。

 

まずGoogleクローラー(ロボット)がサイト内を巡回(クロール)します。(①)

そして、各ページの情報をGoogleのデータベースに格納(インデックス)します。(②)

 

Googleは格納された情報をもとに、ユーザーが検索したキーワードと関連性が高いページを抽出します。

そして広告見出しを自動で作成した上、実際に広告が表示される(③〜④)という仕組みです。

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動的検索広告の特徴・メリット

キーワード登録では拾えない検索語句にアプローチできる

先述した通り動的検索広告では、ユーザーの検索語句とインデックスされたページの関連性に基づいて広告が生成されます。

よって「型番」のキーワードなど、人間技では到底対応できないようなキーワードを網羅でき、新たな「お宝キーワード」の発掘にも役立ちます。

トラフィックを増やし、成約率UPが狙える

動的検索広告は、ユーザーの検索語句にマッチした広告が配信されます。

また型番など、競合他社が入札していない競合性の低いキーワードにも出稿できます。

よって、高い成約率や費用対効果が期待できます。

広告設定の負担が減り、時間が節約できる

これは運用視点で大きなポイントです。

検索広告で本来必要であった、キーワードの選定や登録、そして広告文の作成などの作業が自動化されるため、手間を削減できます。

また新しい市場の商品などは、競合他社に先駆けて広告を配信できます。

動的検索広告はこんな場合にオススメ

型番検索が多い商材

型番を一つ一つ登録し、入札することも可能ですが、運用コストが大きい上、登録漏れも発生します。

動的検索広告であれば型番系のキーワードは網羅でき、取りこぼしをなるべく防げます。

商品点数(ページ数)が多いサイト

商品点数が多い場合、それ商品点数の分ページも存在します。

本来は広告グループもその分用意する必要があり、管理性が良いとは言えません。

しかし、動的検索広告なら、自動でページ指定と広告文の作成がなされるため、圧倒的に管理しやすくなります。

動的検索広告の設定方法

動的検索広告専用のキャンペーンを作成

対象アカウントを開き「キャンペーン」→「+」→「新しいキャンペーン」に順にクリックします。

 

 

 

該当する達成目標を選択します。

 

 

キャンペーンタイプは「検索」を選択します。

 

 

該当する達成目標を選択します。(「ウェブサイトへのアクセス」を選択する場合はサイトのURLを入力)

 

「続行」をクリックします。

 

全般設定

キャンペーン名を入力し、「ディスプレイネットワーク」のチェックを外します。

「詳細を全て表示」をクリックします。

 

 

ドメインを入力します。(「https://」は必要ありません)

「ウェブサイトのGoogleインデックスを使用する」にチェックが入っているか確認します。

 

 

地域を、該当する項目にチェックを入れます。

言語を、該当する言語に設定します。

 

 

予算と、入札単価を入力します。

入札単価は、通常の検索広告キャンペーンで登録されているキーワードよりも低く設定することがオススメです。

なぜなら、高い入札単価にすると、通常の検索広告キャンペーンのパフォーマンスに影響してしまう可能性があるからです。

 

 

必要に応じて広告表示オプションを設定し、「保存して次へ」をクリックします。

 

広告グループの設定

広告グループの種類を「動的広告」に設定します。

変更する際に「広告グループの種類を変更しますか?」と出るので「続行」をクリックします。

 

 

広告グループ名を設定し、Webサイト内のどのコンテンツに対して広告を表示するかを設定します。

ここでは「この商品カテゴリだけ」などと細かく設定できるのですが、まずはターゲットを広くし広告を表示させることを目的とし、「すべてのウェブページをターゲットに設定する」を選択するのがオススメです(設定は後から変更可能)。

 

「保存して次へ」をクリックします。

広告を作成する

説明文1と2に説明文を作成したら、「保存して次へ」をクリックします。

動的検索広告では、「広告見出し」が自動で作成されます。

ただし、説明文は自分で設定しなくてはいけません。

なるべく汎用的な文章にすると、違和感ない広告になるはずです。

「キャンペーンに進む」をクリックすると、管理画面に戻ります。

 

以上の設定自体にそこまで時間はかかりませんが、ここからGoogleによる審査があります。

通常であれば1時間程度で終わりますが、注意すべきは審査落ちとなってしまった場合です。

詳しくは以下からの章で解説しています。

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動的検索広告運用の注意点

サーバーエラーなどは事前に解消

設定方法でご説明した通り、配信開始にあたりGoogleクローラーによる審査が行われます。

その際にクロール出来ないページ(500エラーなど)があると、審査落ちしてしまいます。

 

サーチコンソールなどでエラーページを確認できますので、事前にチェックしておきましょう。

メモ

ちなみにGoogleクローラーがクロールする際には、登録したドメインに「www」を付けた状態でクロールするようです。

「www」を付けるとエラーが出るのであれば、リダイレクトなどで解消しておく必要があります。

除外キーワード、除外URLを細かく設定

動的検索広告では、Googleにキーワード選定と広告文&リンク先URL設定をお任せすることになります。

広告を表示させたくないキーワード(例:「返品」「株価」など)は除外キーワード設定を行いましょう。

方法は通常の検索広告と同じです。

 

また、リンク先URLとして設定されたら困るページ(例:会社概要、プライバシーポリシーなど)も予め除外しておきましょう。

「自動ターゲット設定」タブで一番下にスクロールすると、「除外設定」という項目が出てきます

(ちょっと目立ちにくいかもしれません)。

広告文について、ある程度の許容が必要

広告文は自分で設定できますが、広告見出しは自動で生成されます。

経験上、「サイト名+titleタグ」という見出しになることが多いですが、時には日本語的に変な広告文が表示される可能性もあります。

 

これはやむを得ない部分ではありますので、ブランドイメージを大切にされる広告主様であれば、お控え頂くのが良いかもしれません。

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配信した結果分かったこと

成約率が通常の検索広告用キャンペーンの6倍という結果に

通常の検索広告用キャンペーンと比べて、成約率が高いという結果が出ました。

おそらく、

  • ユーザーが検索したキーワードとマッチしたリンク先があったこと
  • 競合が少なかったこと

などが要因として考えられます。

検索クエリは、部分一致と類似している

これは感覚的な話になりますが、動的検索広告が拾った検索クエリを、レポートから確認すると、部分一致で拾うクエリと似ていました。

ただし、除外キーワードや除外URLさえしっかりやっておけば、見当違いなキーワードはほぼ無い印象です。

どの検索クエリも成約に繋がってもおかしくない印象でした。

 

部分一致で拡張するよりも効率的かもしれません。

まとめ

この記事では、Googleの動的検索広告について紹介してきました。

動的検索広告は、Googleが広告主のWebサイトに基づいて、自動で広告を出稿してくれる検索連動型広告の機能です。

 

自動でサイトコンテンツをGoogleが読み込み、広告を作成してくれるので、広告出稿をする手間を大幅に減らせます。

特に、多くの商品を抱えている業種の方には、おすすめとなる出稿方法です。

型番の検索が多い会社、多くの商品を取り扱う会社の方は活用してみてください!

 

参考:動的検索広告について|Google

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