売上が238%アップ!Google広告のスマートショッピングキャンペーン広告を活用した結果と分かったこと

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ここ数年間で、リスティング広告の運用スタイルは、大きく変わりました。

なぜなら、GoogleやYahoo!の「機械学習」による運用が主流になってきているからです。

 

例えば、広告文やクリエイティブを何パターンか入稿しておけば、あとはユーザーに応じて自動でカスタマイズされる「レスポンシブディスプレイ広告」が登場しました。

またリスティング広告の入札単価も、「自動入札戦略」を使うことでシステムが最適化してくれます。

このように、これまで運用者が決めていた設定が自動化され、システムが最適なものを選んでくれるのです。

 

今回自動化された新しいメニューの1つの「スマートショッピングキャンペーン広告」を解説していきます。

実際配信してみたところ、なんと売上が238%アップしたのです。

 

ECなどを運営している方は、ぜひチェックしてみてくださいね!

スマートショッピングキャンペーン広告とは

スマートショッピング広告

スマートショッピング広告とは、機械学習による高度な最適化が行われるショッピング広告です。

ちなみにショッピング広告とは、Google検索エンジンの検索結果に表示される以下のような広告です。

 

ショッピング広告は、商品画像と価格等が表示されるため、一般に検索連動型広告と比べるとパフォーマンスが高い傾向があります。

ECサイトを運営していれば、なるべく実施したい広告メニューですね。

 

そのスマートショッピング広告のメリットは、大きく次の2点です。

メリット

  1. 機械学習により入札や配信先が自動化され、パフォーマンスが向上する
  2. YouTubeやGmailなどGoogleネットワークにも配信され、集客力が高い

 

スマートショッピングの配信先は、Googleのネットワーク全体になります。

その際に表示される広告内容は、ユーザーが過去に閲覧したことのある商品の画像と価格です。

つまりスマートショッピング広告は、動的リマーケティングの特徴を兼ね備えた広告なのです。

要件

スマートショッピング広告を活用するにあたって、以下の要件を満たす必要があります。

 

  1. 注文や購入ごとに値を割り当てるよう事前にコンバージョントラッキングを設定しておく必要がある
  2. 既存のショッピングキャンペーンで過去45日間に20件以上のコンバージョンを獲得している
  3. ウェブサイトにグローバルサイトタグを追加して、100 人以上のアクティブユーザーを含むリマーケティングリストをアカウントに関連付ける必要がある
  4. ショッピングキャンペーンの要件を満たし、ショッピング広告のポリシーに準拠している

 

広告管理画面上でコンバージョン値(売上金額)が確認できるよう設定されており(①)、そこそこのコンバージョン規模があり(②)、リマーケティングリストを活用しており(③)、ポリシーに準拠している(④)、ということですね。

 

掲載先

  1.  Google検索ネットワーク
  2. Googleディスプレイネットワーク
  3. YouTubeやGmailなどのGoogleネットワーク全体

 

これまでのショッピング広告は①のみでした。

しかしスマートショッピング広告では、②Googleディスプレイネットワーク、③YouTube、GmailなどGoogleネットワーク全体にも出るようになったのです。

導入・設定方法

Google広告のスマートショッピング広告

設定方法はショッピング広告と同様ですが、最初のキャンペーン作成の部分だけ注意です。

「キャンペーンのサブタイプ」の選択で、「スマートショッピング キャンペーン」にチェックを入れてください。

 

Google広告のスマートショッピング広告

入札戦略ですが、機械学習を導入する上では自動入札戦略にある

  • コンバージョン値の最大化
  • 目標広告費用対効果(ROAS)

のどちらかがオススメの設定になります。

 

他の入札戦略を試したことが無いので強くは言えませんが、Googleの回答によると「スマートショッピング広告との相性が良いのは、コンバージョン値を用いた入札戦略」とのことです。

商品単価が異なるECサイトでは、同じ1コンバージョンでも価値が異なることが多いため、単純なコンバージョン数やCPAではなく、コンバージョン値を参照して学習させた方が精度が高くなりやすいのだと思われます。

 

詳しい作成方法は、「スマート ショッピング キャンペーンを作成する」で確認できます。

スマートショッピング広告を配信してみた事例

ここからは、スマートショッピング広告を配信した事例を紹介していきます。

まず、従来のショッピング広告を配信している場合は停止し、スマートショッピング広告のみ配信するのがGoogleの推奨になります。

 

とはいえ、あくまで推奨なので、試しに通常のショッピング広告をそのまま続け、新しいスマートショッピングキャンペーンを追加し、キャンペーン同士のABテストという形で配信してみました。

 

なお入札戦略は、

「従来のショッピング広告」・・・個別クリック単価

「スマートショッピング広告」・・・コンバージョン値の最大化

にしています。

 

結果は以下のようになりました。

スマートショッピング配信前42日間

IMP クリック CTR CPC 広告費 CV CVR CPA CV値 ROAS
従来のショッピング広告 1,183,422
6,501
0.55%
¥30
¥197,165
39.23
0.60%
¥5,026
¥779,123
スマートショッピング広告
合計 1,183,422
6,501
0.55%
¥30
¥197,165
39.23
0.60%
¥5,026
¥779,123

スマートショッピング配信後42日間

IMP クリック CTR CPC 広告費 CV CVR CPA CV値 ROAS
従来のショッピング広告
175,950
581 0.33% ¥24 ¥14,063 4.99
0.86%
¥2,819
¥83,116 591%
スマートショッピング広告 2,675,304 17,464 0.65% ¥29
¥498,663
113.45
0.65%
¥4,395
¥2,551,757
512%
合計 2,851,254 18,045
0.63%
¥28
¥512,726
118.44
0.66%
¥4,329
¥2,634,873
514%

季節要因もあるかもしれませんが、それを考慮してもかなりのパフォーマンスの変化が確認できました。

スマートショッピング広告を配信して分かったこと・考察

配信量(表示回数)が約140%増加

配信量が増えた理由は、Googleのネットワークへの掲載先が増えたことによるものだと思われます。

 

集客効率(CPC)はほぼ一定

手動で入札をしていた時と、ほぼCPCが変わらない結果になりました。

ここまで変化がないのが不思議でしたが、従来のショッピング広告のデータも参照していたのかなと想像しています。

 

合計の売上が238%増加、ROAS 119pt改善

コンバージョン値の最大化にした結果、先ほどの結果の表でいう「CV値」を最大化するよう動きます。

多少CPAやROASは落ちるのかと予想していましたが、予想に反して改善しました。

CV値を最大化した結果ROASも改善する、という因果関係なのかなと考えられます。

 

従来のショッピング広告をこのまま配信する必要性があるのか?

ボリュームがかなり減ったとは言え、CPAやROAS等を見るとスマートショッピング広告よりも良いです。

あえて従来の広告も続けるのも良いかなと思います。

 

とはいえ、一般にデータ分散は良くないため、スマートショッピング広告だけに一本化してしまうのはアリかなと思いました。

注意点としては、機械学習のためにある程度のデータ蓄積は必要のため、最低でも2週間は見守ることをおすすめします。

まとめ

この記事では、Google広告のスマートショッピング広告を実際に運用してみた結果をご紹介しました。

自動で最適なネットワークに配信してくれるスマートショッピング広告は、運用的にもかなり便利です。

 

導入までに色々と要件はありますが、現状の広告パフォーマンスをさらに向上させたい場合の選択肢の一つとして、スマートショッピング広告は有効と考えられますね。