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株式会社ムーンフェイズ

「うちのスタッフの一員のように考えてくれました。」SEO対策で検索順位が上昇、来店数を増加させた方法

感じていた課題
既存顧客向けのWebサイトで、新規顧客が集客できていなかった
支援結果
検索順位が大幅に上昇。店舗への来店数も増加している
提供サービス
Web集客改善コンサルティング

話し手:ムーンフェイズ 大澤様
聞き手:株式会社アクシス 宇野、林田


ー御社のビジネスについて教えていただけますか?

大澤:ムーンフェイズは高級腕時計を専門に販売や買取などを行っている会社です。岐阜市で1986年から活動を始めて、もう20年以上になりますね。現在は岐阜のほか、東京(銀座)にも店舗を展開しています。

もともとは時計専門店ではなく、ブランド雑貨全般を扱う店でしたが、オーナーが時計好きで高級時計への憧れがあり、徐々に時計の扱いを増やして時計一本にしていきました。

弊社は現行品だけでなく、アンティークの時計の取り扱いもかなりあります。全国に時計の販売や買取をするお店はたくさんありますが、現行品とアンティークの両方を取り扱うお店は多くはありません。

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また、時計店はロレックスのように誰もが知る有名ブランド、流行っているブランドを重点的に取り扱うところがかなり多いと思います。しかし、弊社はG-SHOCKなども取り扱っており、岐阜店では3万円のものから、高いと1,000万を超えるものまで幅広いです。

有名ブランドだけでなく、ファッションものや限定ものなど、自分たちが良いと思ったものは積極的に取り扱うようにしている点が他の会社さんとちょっと違うかなと思いますね。

アンティークの時計では、リダン(文字盤再生)と呼ばれる修復されたものも、「この時計は修復された時計です」と分かるようにして販売しています。修復されている方が安く買えるので、アンティーク初心者さんも手に取りやすいんです。

Webで売っていくこと、来店につなげることの難しさ

ーこれまでのECサイトにどんな問題を抱えていたのでしょうか。

大澤:以前からECサイトはあったのですが、既存の顧客向けホームページだったんです。ホームページを作った後に改修という改修をしておらず、作って終わりの状態。スマホ対応も不完全な状態でした。それでもある程度は売れていたので、「そのままでいいでしょ」「使い慣れたサイトが一番だよ」と、あまり集客に目を向けていなかったのです。

しかし、昨今のコロナ禍もあり、インターネットでの集客をもう少し意識していかなければならないと思い、新規顧客開拓ができるホームページに変えていく必要を感じていました。

それまでもホームページ経由での注文はあるにはあったのですが、特定の時計の品番で検索して来る人のような、すでに購入の意識が高い人や時計に詳しい人だったんです。しかし、そういった人たち以外にも、新しい層のお客さんを集めたいと思いました。

とはいえ、Webだけで売ることを考えていたわけではありません。Webでうちのことを知ってもらって、そのうえで来店してもらうことも一つの目標でした。実際に店頭で買ってもらうためのお店の内装や接客を意識していたので、店頭とWebをリンクさせて同時に伸ばしていきたいというイメージを持っていました。

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以前のホームページは別の制作会社さんにお任せしていたのですが、今回リニューアルするにあたり、ページタイトル変更やコンテンツ追加など、ある程度の作業を自分たちでできるようにしようと考えました。毎回毎回、制作会社さんに頼むのはちょっと大変ですから。

しかし、いざ自分たちで作業ができるようになったのはいいものの、何をしたらいいのかよく分からない。変えてから1~2か月くらいは自分たちでやっていたのですが、こりゃあかんなと…(笑)

それまでほとんど何もやってこなかったことが浮き彫りになって、Webで売っていくことがいかに難しいか、Webだけでなくそこからどう店頭に繋げていくかの大変さを感じました。

それで、コンサルが必要なんじゃないか?と思い、アクシスさんにお願いした次第です。

ただ改修をしただけでうまくいくとは思っていなかった

ーアクシスにご依頼いただいた経緯は何だったのでしょうか。

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大澤:4年前くらいに弊社スタッフがアクシスさんのセミナーに参加して、当時講演していた方から「(ムーンフェイズの)ここのページ古いよね」とご指摘いただいたと聞きました。

その後、ホームページの改修作業が完了して、自分たちで運用を始めるようになって、「あれ、ちょっとこれはまずいぞ」と気づき、コンサルの必要性を感じました。

もともと改修をした上で、コンサルを入れようとは考えていたんです。ただ改修をしただけで上手くいくとは思っていませんでしたし、プラスアルファでどういうことをやっていけばいいのかも知りたかったんです

Googleアナリティクスを見れば、数値が上がっているか下がっているかは分かります。でも、それが平均してどれくらいの数値なのか、周りの企業さんと比べてどうなのか、異業種ではどうなのか、岐阜や東京ではどうなのか……など、数値の意味が分からなくて。

そういう数値の見方に加えて、それをどういうふうに伸ばしていくのが良いのかも知りたかったので、声をかけさせていただきました。

実は、アクシスさんに依頼する前に同業他社のSEOを担当している会社にも問い合わせをしたのですが、正直なところ、見積もりがかなり高額だったんですよ。それに、打ち合わせをしたときに、こちらがよく分からないカタカナ語を連発されるのも嫌だったというか、いっしょにやっていくのはちょっと難しいなと思ってしまいました。

その点、アクシスさんは、実際に自分達ができる作業量や技術のレベルにわりと寄り添ってやってくれる感じがしたんですよ。うちの場合だと、HTMLを書けるスタッフがいないし、スタッフのITリテラシーも決して高いとはいえません。

でも、アクシスさんは打ち合わせで使う言葉も平易なもので、担当者さんの優しいお人柄もにじみ出ていて、初心者にもちゃんと対応していただけるような印象を受けました。

あとは費用も妥当だったので、アクシスさんに依頼することに決めた次第です。

なぜそれが必要か説明してくれたから、頑張れた

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ーWeb集客改善コンサルティングでは具体的にどういったことをしていったのでしょうか。

大澤:何をやりましたっけ? やったことが多すぎて覚えていないですね(笑)。

林田:先ほどもお話があったように、それまで製品番号で検索をしているような人しか集客できていないような状態だったので、まずブランド名やモデル名で検索している人に来てもらえるサイトにしよう、という点に主軸を置きました。

大澤:そうでした、ブランドページだけでなくモデルページも作ろうとしましたね。

林田:これはかなり時間をかけて作業していただきました。

大澤:めっちゃ頑張りました! ご提案いただいた内容がすごく分かりやすかったですし、なぜそれが必要なのか、作る意味や展望をちゃんと説明してくれたので、モチベーションに繋がりました

作業自体は自分たちでやったのですが、ちゃんとご提案いただいた完成形、説明書や組み立て図が資料に入っていて、それに沿って作業を進めていけたので、やりやすかったですね。

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宇野:具体的なSEOとしては、タイトルタグや画像のalt属性が入っていない既存ページを修正するなど、まずはマイナスをゼロに戻しましょうというところから進めましたね。

その後は、新しいモデルページを作っていくことや、ブログはやっぱり大事だということ、今はないけれどあったほうがいいコンテンツを作りましょうという話をしました。

ーShopifyに関する提案はどんなものでしたか。

大澤:うちのホームページはShopifyを使っていて、ページの作成はある程度テンプレートでできるんです。林田さんのご提案はそのテンプレートに沿って作ってくれてたので、すごく分かりやすかったです。

林田:ページの読み込み速度を高めるアプリや、ショップの口コミを投稿できるアプリなど、ムーンフェイズさんで組み込めるアプリを提案させていただきました。

大澤:アプリ以外にも、Shopifyにはカゴ落ち(※)に対するメールの配信機能が備わっているのでちゃんと使ったほうがいいとか、メールではどういった内容を送るのがいいとか、提案をいただいてすごく参考になりましたね。
Shopifyには取扱説明書がないのですが、その中でうちの問題点にあった解決策を探してきていただいて、うちの社員よりも全然うちのホームページに詳しいと思います(笑)。

※ECサイトでお客さまがカートに商品を入れたものの購入まで至らずに離脱してしまうこと

ー提案されたことを形に落とし込むのは簡単ではないと思いますが、そこに葛藤はありませんでしたか。

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大澤:あまりなかったですね。作業量的には多くて時間はかかりましたが、最初からいきなり難易度の高いことを振られはしなかったですし、ホームページの制作会社さんともやりとりをした上で上手に振り分けをしてもらえたので、難しくてできないということはありませんでした。

宇野さんも林田さんも、競合他社さんのことをすごくよく調べてくださるんですよ。それと比較しながら、「ムーンフェイズさんだとこういうことをやったほうがいいですよ」とか、うちに合わせてちゃんとパーソナライズして作ってくれて、展望もしっかりあったので苦にはならなかったですね。そこがなかったら、何のために作っているのかわからず、モチベーションが下がって途中で嫌になってしまっていたと思います。

林田:SEOで順位を上げるためにはどうしてもやらなければならないことが多く、作業量が膨大になることは目に見えていました。なので、ご対応いただくために、「完成図がきちんとわかること」と「何の目的で作るのかがわかること」は重要だと考えました。

大澤:本当はまだまだやらなきゃいけないことがあると思うんですが、SEOの効果もあってか、今東京の店舗の来客がすごいんですよ。岐阜でも売上が順調に伸びていて、スタッフがみんな忙しくなっちゃって手が回らない(笑)。現状ページの改修はいったん止めているのですが、求人広告を出しているので、人手が増えたらまたやっていこうと思っています。

Webと店舗がリンクするようになってお客さまが急増

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ーアクシスに依頼してよかったエピソードはありますか。

大澤:結果として、検索順位が1位を取れているワードがあります。うちで言うとアンティークやヴィンテージの時計がすごく伸びていて、実際にアクセス数や売り上げの増加もそうなんですけど、来店してくださるお客さまも増えました。

そして、来店してくださるお客さまの層も変わったと感じています。例えば、それまでは店内をぐるっと見渡して帰っていくとか、「ちょっと気になるからこれ見せて」という人が多かったんですけど、最近の傾向として「アンティークの時計ありますか?」と第一に声をかけてくださるお客さまが増えたんです。

「Webでこういうアンティークがあるって見てきたんだけど」という声が増えまして、本当にWebと店舗がリンクしているなと感じましたね。アンティークばかり売れる日もあるくらいで、2倍とまで言いませんけど、かなり増えています。

ーWebに取り組むようになって、社内にも変化はありましたか?

大澤:最初に「アクシスさんとやっていきますよ」という話を社内にしたとき、スタッフの皆は「なにそれ」みたいな感じだったんですよ。それくらい興味がない様子だったし、それこそホームページの改修も僕が勝手にやってるみたいに思われていた気がします。

しかし、いまはそれがちゃんと解消されて、ホームページの使い勝手についても「ここが悪いんじゃないか」みたいな声が社内から出てくるようになったほどです。些細なことですけれど、うちとしてはレベルアップしましたね。

最近では「アクシスさんに打ち合わせ行ってくる」と言うと、皆がちょっとにこやかな感じです。それまでは「何だよそれ」みたいな感じの顔をしていたのに(笑)。この雰囲気の変化は、社員の皆もコンサルの効果を感じてくれているからだと思います。

店舗では、来店数が増加して販売員がかなり忙しくなっているようです。あと、集客の影響もあって、必要な知識が変わったなと感じますね。アンティークの時計が売れるようになってきて、アンティークに詳しいお客さまもいらっしゃるので、よりアンティークに詳しくなっておかないといけませんし。もちろん、アンティーク初心者の方も来店されるので、どっちもあります。かなり客層が広がりましたね。

アクシスは、本音で話せるWeb集客のパートナー

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ーアクシスと関わっていく上で良いなと思ったところはありますか。

大澤:「ここが良い」というより、嫌だと思うところがなかったですね。「あそこの担当者はちょっと嫌だけど、安いからそこで仕入れるか」とか、そういうのってあると思うんですけど、アクシスさんにはそういう嫌な部分がありません。なので、自分が気張り続ける必要がなくて、優しい環境でした。

変に緊張することなく本音を話せましたし、ご提案いただいた内容の中でも「これはうちでは作業量的に無理なのでやめておきます」と断ったこともありましたが、気兼ねなく断れました。

会社として意見をちゃんと伝えられる場にしてもらっていたので、断りづらい雰囲気はなかったです。自分のところの社員ではありませんが、うちのスタッフの一員になったかのように考えてくださったと思います

宇野:僕らもご依頼いただいている以上は成果でお返しをしなければいけないなと思って、お忙しい大澤さんに無理なお願いをしたこともありました。でも、そのように言っていただけると、僕らがやってきたことは大きく間違ってなかったのかなと思えます。

大澤:バランスがよかったですよね。作業の量であったり、内容であったり。無理なく続けられたのは大きいかなと思います。

林田:ブログのアクセスが上がってきていたので、もしかしたらブログを書くとコンバージョン率が下がってしまうかもと前置きをした上で、コンバージョン率を保つことを意識して施策を挟みました。「アクセスを増やす」と「コンバージョンを増やす」の両方を目標にしつつも、大澤さんの作業量が増えすぎないようにというのも意識しました。

大澤:そういうのもあったので続けられたのでしょうね。

ー今後アクシスに期待することがあれば教えてください

大澤:すごく区切りがいいところで終わっているので、やり残したことから発展させていくことはないかな、と感じています。これ以上難しいことは、自分の中で想像ができなくて。(笑)

でも、たぶん、Webマーケティングの上級編みたいなのがあるんでしょうね。現状は初級、中級くらいの内容だと思うんですけど、次は上級編を知りたいです。

うちは商材が「一点もの」「中古」「高額」と特殊で、やりづらかったとは思うのですが、その中でも弊社にあった提案をしてもらえたので、その上級編はどんな内容か気になりますね。

過去に海外向けにMEO※をしていたことがあるのですが、コロナが落ち着いてきたら海外の方向けのSEOをするなどして、ちょっとでも集客が増えたらいいなと思いますね。

宇野:MEOをされていたときは、中国が多かったんですか?

大澤:中国系が多かったと思います。中国・台湾・香港・シンガポール・マレーシア・・・。なので、基本的に英語ですね。今僕は言語で考えているんですけど、実は国ごとに違いがあるのかもしれませんよね。そういった海外への対応にもできることは絶対あると思うので。

今回はSNSマーケティングは頑張らなかったので、もう少しSNSマーケティングに力を入れなくては、とも思います。でも、僕は今年で29歳なんで、若者のInstagramにはついていける気がしません(笑)。

宇野:YouTubeやTikTokなどで海外の人に知ってもらうのも良さそうですね。

大澤:はい。やりたいことはまだまだたくさんあるんですけど、いかんせん人が多くないので、少数精鋭でやっていくしかないですね。大変そうですけど。

宇野:最近、別のクライアントさまから「1回ご利用いただいたお客さまに2回目もご利用いただくための関係性の構築をどうしていくか」というご相談をいただくんです。ムーンフェイズさんでも、今まで買っていただいた方の情報を整理して、そこに向けて何かアプローチができるといいですよね。

大澤:うちの商材は購入頻度が低いので、また次も買ってもらうことや売ってもらうことは難しそうです。でも、もしその関係構築でうまい方法があればご提案いただきたいですね。

宇野:その際は、ぜひお付き合いさせてください!

※Map Engine Optimizationの略称。Googleマップ(地図エンジン)において最適化を図ること

取材協力:ムーンフェイズ

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