Googleオプティマイズは、Webサイトのコンバージョン率（CVR）を改善するためのA/Bテストなどが無料で行えるツールです。
しかしながら、Googleは「Googleオプティマイズ（無料版）」および「Googleオプティマイズ 360（有料版）」のサポートを2023年9月30日に終了することを発表しました。
参照：Googleオプティマイズのサポート終了／Optimize ヘルプ
https://support.google.com/optimize/answer/12979939?hl=ja
これまでGoogleオプティマイズを利用していた方は、代替となるツールへの移行が求められます。
本記事では、Googleオプティマイズのサポートが終了する背景について詳しく解説し、A/Bテストを行う上で役立つおすすめの代替ツールを紹介します。
Googleオプティマイズの概要
Googleオプティマイズとは
Googleオプティマイズは、Google社が提供する、ウェブサイトの改善とコンバージョン率の最適化を目的とした無料のツールです。
無料版の「Googleオプティマイズ」と、有償版の「Googleオプティマイズ 360」の2つの種類があります。
このツールを利用すると、Webページのデザインやコンテンツをテストし、コンバージョン率やユーザー体験（Webサイトの使いやすさなど）を向上させることができます。
Googleオプティマイズの機能
A/Bテスト機能
Googleオプティマイズを使って、Webページの異なるバージョン（AとB）を比較するテストができます。
例えば、ボタンの色やテキストの変更など、簡単なデザインの違いを試すことで、どちらのバージョンがより良い結果をもたらすかを比較して調べることができます。
多変量テスト（MVT：マルチバリアントテスト）機能
多変量テスト（MVT：マルチバリアントテスト）では、Webページの複数の要素を同時にテストし、それらの異なる組み合わせがユーザーの行動やコンバージョン率にどのような影響を与えるかを評価します。
具体例として、オンラインショップのトップページを考えてみましょう。
多変量テストでは、ヘッダーのデザイン（A、B）、プロモーションバナーのレイアウト（1、2）、おすすめ商品の表示方法（X、Y）の3つの要素を同時にテストすることができます。
この場合、テストの組み合わせは全部で8通り（A1X、A1Y、A2X、A2Y、B1X、B1Y、B2X、B2Y）になります。テスト期間中、ユーザーにはこれらの異なるパターンのウェブサイトが表示されます。
データを収集した後、どの組み合わせが最も良い成果をもたらすかを把握することができます。
エディタ機能
Googleオプティマイズには、エディタ機能が用意されており、初心者でも簡単にウェブページのデザインやコンテンツを変更できます。
プログラミングの知識がなくても、ドラッグアンドドロップ操作でテストしたいことを作成できます。
Googleアナリティクスとの連携
Googleオプティマイズは、Googleアナリティクスと連携して使うことができます。
これにより、テストの結果を表やグラフで視覚的に分析し、どのパターンが効果的であるかを把握することができます。
Googleオプティマイズのサポートが終了
2023年9月30日を過ぎると、Google オプティマイズとオプティマイズ 360 はご利用いただけなくなります。この日までは引き続きテストとパーソナライズを実施可能です。当日に実施中のテストとパーソナライズはこの日にすべて終了します。
引用：Optimizeヘルプ（https://support.google.com/optimize/answer/12979939?hl=ja）
Googleオプティマイズには、無料版の「Googleオプティマイズ」と有料版の「Googleオプティマイズ360」の2つのバージョンがありますが、2023年9月30日をもって両ツールのサポートが終了することが決定されました。
Google オプティマイズが終了する背景
Google は今後も、あらゆる規模のビジネスがユーザー エクスペリエンスを改善できるよう取り組んでまいります。Google アナリティクス 4 のサードパーティ製 A/B テスト インテグレーションにも投資も行っています。特に Google アナリティクス 4 の未来を見据えて、最も効果的なソリューションとインテグレーションをお客様にお届けすることに重点を置いています。
オプティマイズは長年利用されてきたツールですが、お客様がテストのために必要としている機能とサービスを十分に備えていません。そのため、お客様にとってより効果的なソリューションに投資することにいたしました。
引用：Optimizeヘルプ（https://support.google.com/optimize/answer/12979939?hl=ja）
Googleは、Googleオプティマイズに必要な機能とサービスが不十分であるため、より効果的なソリューションに投資することを決定しました。
具体的には、Googleはサードパーティ製のA/Bテスト機能をGoogleアナリティクス4に統合し、オプティマイズの機能をGoogleアナリティクス4に組み込むことが予定されています。
Google オプティマイズの終了による影響
Googleオプティマイズの終了により、これまでツールを利用していた企業は、新しいツールやサービスを探す必要があります。
Googleは、Googleアナリティクス4にオプティマイズのA/Bテスト機能を統合することで、この問題に対処しようとしていますが、詳細はまだ明らかにされていません。
したがって、企業はGoogleオプティマイズの終了に備え、代替ツールの検討を進める必要があります。
Google オプティマイズに代わるおすすめツール
Googleオプティマイズに代わるA/Bテストツールは数多くありますが、そのなかでもオススメなのが「HubSpot CMS」です。
HubSpot CMSとは
HubSpot CMSは、ビジネス向けのCMS（コンテンツ管理システム）で、Webサイトやランディングページを作成・編集・管理・最適化するためのプラットフォームです。
プログラミングの知識がなくても簡単にウェブページを作成できるように設計されていることから、導入する企業が増えてきています。
HubSpot CMSの特徴
さまざまな施策でA/Bテストができる
HubSpot CMSのA/Bテスト機能は、Webサイトに限らず、ランディングページ、ブログ記事、メールマガジン、さらには画像や動画なども計測することができます。
例えば、ブログ記事でA/Bテストを実施する場合を考えてみましょう。
ブログ記事のタイトルは、読者が記事をクリックするかどうかに大きな影響を与えます。
また、ブログ記事内のCTA（お問い合わせや資料請求ボタンなど）のテキストや位置は、ユーザーがボタンをクリックするかどうかに影響を与えます。
A/Bテストを利用することで、異なるタイトルやCTAのバリエーションを用意して、どちらがより多くのクリックや読了率、コンバージョンをもたらすかを比較することができます。
テスト後の結果や分析が見やすい
メルマガのA/Bテスト結果画面A/Bテストの結果や分析がすぐに把握できることは、マーケティング活動を進めていく上で非常に重要です。
その点、HubSpot CMSは、テスト結果を見やすいグラフやチャートで表示し、どこを改善すべきかが視覚的に理解することが容易です。
マーケティング機能が一つに統合されている
HubSpot CMSでは、顧客関係管理（CRM）、メールマーケティング、SNS（ソーシャルメディア）管理、SEO（検索エンジン最適化）対策など、多くの機能が一つのプラットフォームで利用できます。
そのため、さまざまなマーケティング分野を担当する企業の担当者にとって、業務効率化と成果の最大化に役立つツールです。
顧客関係管理（CRM）
参考：HubSpot（顧客情報を一元管理できるCRM機能があります。
これにより、顧客の連絡先情報や取引履歴、顧客とのやり取りなどを簡単に追跡・管理することができます。
メールマーケティング
参考：HubSpot（メールマガジンやプロモーションメールの作成・送信が簡単にできる機能が含まれています。
また、メールの効果測定やA/Bテストを繰り返し行うことで、より効果的なメールマーケティングが可能です。
SNS（ソーシャルメディア）管理
参考：HubSpot（Facebook、Twitter、LinkedInなどのソーシャルメディアアカウントを連携し、投稿のスケジューリングや分析が一つの画面ででき、効率的なSNSマーケティングを行うことができます。
SEO（検索エンジン最適化）対策
参考：HubSpot（HubSpot CMSには、SEO対策に役立つ機能が組み込まれています。
キーワード分析やページの最適化、SEOスコアの表示などを通じて、Webページやブログ記事が検索エンジンで上位表示されるように改善できます。
サポート体制が整っている
参考：HubSpot ヘルプセンター（HubSpotは、質問や操作で困った場合、すぐに助けてくれるサポートが充実しています。
具体的には、以下のような支援を受けることができます。
- ライブチャットサポート
HubSpotダッシュボード内にあるライブチャット機能を使って、リアルタイムでサポートチームとやり取りができます。質問に対して即時に回答が得られるため、作業をスムーズに進められます。 - サポートチケット
HubSpotのサポートページからチケットを作成して、質問や問題に対する解決策をリクエストすることができます。サポートチームが状況を理解し、適切なガイダンスを提供するための情報を共有できます。 - 電話によるサポート
HubSpotの電話サポートを利用して、問題や質問に対して直接話し合いながら解決策を見つけることができ、より具体的な指導や活用アドバイスが得られることがあります。 - スキルアップサポート
HubSpotのヘルプセンターやナレッジベースでは、多くのチュートリアルやガイドが提供されています。これらのリソースを活用することで、自己学習を通じて問題解決やHubSpotを活用していく上でのスキルアップができます。
Googleオプティマイズのサポート終了に備えましょう
本記事では、以下のことについて解説しました。
1．2023年9月30日にGoogleオプティマイズのサポートが終了
2．今後Googleアナリティクス4へA/Bテスト機能が統合される
3．Googleオプティマイズに代わる代替ツールへの移行が必要
4．A/Bテストを実施するならHubSpot CMSがおすすめ
HubSpot CMSは、マーケティング活動において必要な機能が統合された便利なツールです。
機能の実用性はもちろん、手厚いサポートも整っているため、業務の効率化と成果を最大化したい企業にはおすすめです。
HubSpot CMSについてもっと詳しく知りたい方は、無料で使うことができるデモをご用意していますので、まずはお気軽にご相談ください。
