リスティング広告で品質スコアを上げる3つの施策

リスティング広告の表示順位に影響する広告ランク。

広告ランクは入札金額と品質スコアによって決まるため、品質スコアを上げることが重要です。

では、具体的に何をすれば、品質スコアは上がるのでしょうか?

 

そこで今回は、品質スコアを上げることによるメリットと、どのようにして上げればよいのかを解説していきます。

こちらの記事と合わせて読むと、より理解が深まると思います。


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目次

品質スコアを上げると、クリック単価が安くなり掲載順位も上がる!?

広告ランクとクリック単価が決まる仕組みを紐解くと品質スコアを上げる重要性が見えてきます。

まず、広告ランクとクリック単価は下記の式で求められます。

広告ランク

  • 広告ランク=入札金額×品質スコア

クリック単価

  • クリック単価=下位順位の広告ランク÷自分の品質スコア+1円

上の表では、4社の広告主のクリック単価を式に当てはめて、各社のクリック単価を算出しています。

特にC社の結果に注目してみましょう。

C社は他社よりも低い入札単価も関わらず、掲載順位が1位であり、かつクリック単価も低いことが分かります。

この結果の背景には、品質スコアの影響があります。

広告ランクの算出は掛け算で行なわれるため、品質スコアが高いほど、低い入札単価でも他社よりも高い広告ランクを得る可能性が高まります。

さらに、実際のクリック単価も下位順位の広告ランクを自社の品質スコアで割ることで算出されるため、品質スコアが高いほど、算出されるクリック単価は低くなります。

これは、品質スコアが向上すれば、クリック単価が低減し、掲載順位の向上も期待できることを意味しています。

品質スコアは何で決まる?

改善策を検討する前に、まずは品質スコアを決定づける主要な指標を理解することが重要です。

品質スコアに影響を与える指標は主に3つあります。

品質スコアを決定する3つの指標

  1. 広告の推定クリック率
  2. 広告の関連性
  3. ランディングページの利便性


これらを総合評価して、ユーザーが検索したキーワードに対して、広告とそのリンク先がどれほどマッチしているかが評価されます。

詳しくは以下の記事でも紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。

 

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品質スコアを上げる3つの施策

では、ここから品質スコアを上げるためには具体的に何をすればよいのかを解説していきます。

登録キーワードを広告文に含ませる

品質スコアが決まる指標の一、の「広告の推定クリック率」に関わる可能性のある施策の一つです。

悪い例

  • KW:リスティング広告
  • 広告文:ウェブ広告の運用代行なら

良い例

  • KW:リスティング広告
  • 広告文:リスティング広告の運用代行なら

推定クリック率が低い場合は、主要キーワードとの関連性を高めるために、広告文を変更することをGoogleが推奨しているため、この施策は有効であると考えられます。

参照:Google公式ヘルプ 推定クリック率

広告のグルーピングを最適化させる

品質スコアが決まる指標の「広告の関連性」に関わる可能性のある施策の一つです。

グルーピングの悪い例

グルーピングの良い例

悪い例のように、レディースアパレルという広告グループで一括りされており、ユーザのニーズに沿った広告文やリンク先が細かく振り分けられていないと広告の関連性が低下し、品質スコアの減少をもたらす可能性があります。

良い例のように、キーワードからリンク先まで一貫性を保てるようなグルーピングを行うことが有効であると考えられます。

参照:Google公式ヘルプ 広告の関連性

ランディングページを改修する

品質スコアを向上させるための指標の一つである「ランディングページの利便性」とは、広告をクリックしたユーザーがウェブサイトで優れた利用体験を得られるかどうかを示す指標です。

Google広告公式ヘルプによると、この利便性の向上には以下の施策が推奨されています

  • 関連性が高く、有用で独創的なコンテンツを提供する
  • ビジネスの透明性を確保し、サイトの信頼性を高める
  • モバイル端末やパソコンで簡単に操作できるようにする
  • ランディング ページの読み込み時間を短縮する
  • サイトを高速にする

これらの施策を実施することで、ランディングページの利便性の向上が期待できます。

これにはLP(ランディングページ)のコンテンツの充実とサイトの機能面の改善が含まれます。

では、具体的な改修について考えます。ページの読み込み速度を向上させることや、企業の透明性を明示することは基本的な施策です。

しかし、それだけでは不十分で、深く考察すべき重要な要素が2つあります。

ユーザの検索意図に合った(ニーズを満たす)コンテンツを掲載する

これはSEO対策と似ていますが、ユーザの検索意図を想像し、そのユーザのニーズを満足させるコンテンツの掲載が必要になると考えます。

改めて検索語句を確認し、ユーザは何を求めて検索したのか?という検索理由を考察し、また、どの場所に誰と居てなど検索に至った背景まで考察を行うと、ではどんなページを書けばよいかという答えが見えてくるはずです。

ユーザにとって使いやすいサイトに改修する

ユーザーにとって使いやすいサイトへの回収は、ランディングページの利便性を高める上で重要です。

特に、モバイルに対応していないサイトは、利便性を低下させる一因となり得ます。

SEOの観点からも、モバイルの重要性は高まっています。

Googleは2018年からモバイルファーストインデックス(MFI)を導入し、モバイルサイトを検索ランキングの主要な基準としています。

実際、2015年にはモバイルの検索数が過半数を占めるまでになりました。

これは、モバイル対応のページが必須であることを示しています。
PC用のページをスマホで表示させたときの使いづらさは、多くの人が経験している事でしょう。

ランディングページを改修する際は、ユーザー目線での利便性を常に念頭に置くことが肝心です。

コンテンツの内容や使い勝手において、ユーザーの視点を重視しましょう。
その後は、改修の効果を観察し、必要に応じて再度修正を加えるといったPDCAサイクルを回し、利便性を向上させていくことがおすすめです。

まとめ

今回は、品質スコアを上げることの重要性と品質スコアを上げる方法について解説しました。

まずは、現状の品質スコアを確認し、どのキーワードがなぜ高いのか?低いのか?を把握することが品質スコア改善の第一歩です。

 

現状を把握したうえで、上記で挙げた改善施策を是非試して下さい。

そして、必ず施策を行った後の動向をチェックして検証を行いましょう。

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